太田市長とれたて日記

清水まさよしが太田の元気をお届けします

「せんたく」に参加します

2008年02月25日 | Weblog

「2月は更新してませんでしたね。楽しみにしているんですよ」ある会合でいわれた。
書きっぱなしにしてあったものを載せます。
もうちょっとまじめに書きます。

 

「せんたく」というグループができました。
この「せんたく」の正式名称は「地域・生活者起点で日本をせんたく(洗濯・選択)する国民連合」というものです。21世紀臨調という地方分権改革を推進してきたグループがありましたが、その初代代表の北川さん(前三重県知事)が代表をされます。
私も21世紀臨調の一員であったことから「いっしょに活動しませんか」というお誘いをいただきました。改革派といわれる首長がいっしょです。
「せんたく」に参加することにしました。
従前とちがうのは、そこに自民、民主、公明の衆参国会議員に加わってもらうという構成です。違った政党の方々がいっしょになって政治的な議論をしてもその効果はどんなものか、むずかしいことも起きそうですが「改革の志」を同じ土俵にするということで意義があるともいえます。
「地域から日本の変革へ」と動き出すわけです。

 

輝かしい高度成長期が終わっても、このままで何とかなるだろうという楽観的なものの見方が支配していました。
ところが地方は夕張に代表されるように崩壊しはじめました。
財政的なことはもとよりです。他にも、医師不足は研修制度の導入で地方の安心をおびやかしています。太田市でもこのことは深刻な問題になっています。
「市民病院」のことがいわれますが、広域圏でのベッド数は規制されていて病院建設などでベッドを増やすことはできません。病院に医師確保をお願いするしか手立てはないというのが実態です。
あるいは、広域的な補完関係をつくり、たとえば太田から足利、足利から太田という救急時の連携を密にしていくことが必要です。
市民自らの責任で「かかりつけ医」をつくることも大切なことです。病院にかけ込むのは「その次」のことにしなければなりません。
医療、福祉に楽観は許されない時代です。

 

少子高齢化社会での社会保障など安心して暮らせる環境は失われつつあります。産業構造も大きな変化をしはじめています。
ピラミッド型の人口構造が逆転しつつあることは生活そのものの危機でもあります。日本を支える人たちが少なくなって、支えられる人たちが多くなることは過去の日本にはなかったことで、「今までなんとかなったのだから・・」という安易な考えは通用しなくなっています。

 

時代は変わっています。
多かれ少なかれもっている既得の権益を捨て去る時期にきています。その権益の寿命も尽き果てようとしています。
私たちが目指す改革はそのことを認識するところに出発点をおきます。他人まかせの政治体質から、生活者である私たちが主役となって「生きかた」や「暮らしかた」をゼロベースで問い直さなければと思っています。
市民ができることは市民がする。できないことは市が担う。市だけではできないことは県が、そして県を越える仕事が国の役割です。
とはいえ、「官」の無責任ぶりも国会であぶりだされています。
中央、地方政府のあり方や政治の果たす役割を問い直し、立て直すことこそ急務であることが明らかになっています。きわどいところを、どうにか踏みとどまっているように思えます。

 

そこで、市民の顔を直接見られる立場にあった私自身「せんたく」のなかで声なき声を届ける必要を感じました。
みなさんの声をいただければ、と思っています。


最新の画像もっと見る