太田市長とれたて日記

清水まさよしが太田の元気をお届けします

国際教養大学をみた

2010年07月02日 | Weblog

朝早かった。毎度のことだが、夜には帰ってきた。
秋田はそんなに遠くない。「泊まってくればいいのに」よく言われる。でも、昔とはちがう。今回の距離は日帰りコースである。
秋田は近い、が正しい。

 

秋田の県議中田さんが「秋田にきて欲しい」とコールをされていた。
秋田の市長は中田さんとGKAを視察している。土地、建物を用意するから開校して欲しいという要請である。たまたま時間が空いたので「秋田にいってみようか」。この日を選んだ。
市長不在。「ロシアにいっているので・・」副市長がでてきてくれた。
役職につくとどこかに行きたがる。ロシアに行くとか、アメリカにいくとか、まあ目的があればいいのだが意味なく行く(場合もある)。
外交やっているお方なら外国に行く意味はわかるが、地方自治体の長で地域発展のためになるわけでもあるまい。
「ウラジオストク、仕事がありそうです」
外遊ではないらしい。
赤松前農林大臣が外遊。その間にこうてい疫が蔓延、それでも帰ってこない。これでは「あきれる」しかない。

 

「国際教養大学」に案内された。
「問題があったんですよ」
「新しいことにチャレンジするときはそんなもんです。うち(GKA)なんか、国からお金がきているのに県は「これは子どもたちにはあげない」ときたもんですよ。交付税は私の勝手で使える。こういうトップですから困りました」
「なんとかなって50億円いただいて形ができました。毎年?10億円です。県からいただいています」
変わったことやると、どうしても権力者にはウケが悪い。

 

「国際教養大学」は強烈な特徴がある。
少人数だ。教室も小さい。
学校の中は英語であふれている。図書館は24時間開館。ほとんどは外国書だし勉強している学生は難しそうな英語の書物を読んでいる。
留学生も150人いる。2人部屋の寮には留学生と1年生の日本人、2人の共同生活。
そして3年生になると必ず留学。世界各地、どこでもいい。提携校が100を超えている。
決して大きな大学ではない。競争率は14倍以上。就職はまったく心配ない。一流企業の就職担当者が東京から秋田までやってくる。売り手市場だ。

 

「英語で政治や経済の授業をする」という。GKAに似ている。
GKAも「英語を学ぶわけではない。英語で学ぶ義務教育校、高校にしたい」という思いで設立した。
できたのは同じ年。6年前である。
中嶋学長は今売れっ子である。あちこちのテレビにでているし、英語と教養について持論をあちこちにばらまいている。GKAに2度ほどいらしてくれたようだ。
大学に予定外の珍事?が起こっている。それは「就職100%」である。しかも、有力企業ばかり。
「就職活動ですか、してません。東京から人事担当者が生徒募集に来てくれます」
どういうことだ。

 

学長が個性派であり、英語力と一般教養にこだわっている。
文系と思いきや、理数系にも力をいれている。つまり「教養」である。
こんな大学をつくった中嶋学長は革命児ではないか。今の日本の欠陥を補う大学教育を行っている。
勉強しないと大学を卒業することができない。今、こんなに勉強する大学は見たことない。
秋田の山の中にすばらしい大学をみた。


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