まさやす日記

長野県議会議員。
宮田村の議員(議長も)していました。
問合せ先:m.m.s@tea.ocn.ne.jp

未来に対してどう考えるか

2020-09-06 | 教育・出産・育児

思想的には異なる政党の方々が運営にかかわる会ではありましたが、様々な意見を聞くのは政治を志す者として大切と考えていますので、時間の都合がついたので参加してきました。

高校再編を考えるシンポジウム

コーディネーターは、主催者の宮下氏
パネラーは、
小原氏(赤穂高校同窓会長)
鈴木氏(駒ケ根工業高校同窓会長)
石澤氏(飯田OIDE長姫高校教諭、春まで駒ケ根工業高校教諭)
戸枝氏(NPO法人子ども・若者サポートはみんぐ事務局長)

・・・

出席された会場の方の話も含め、腑に落ちた部分は
①地域とともにある高校にしたい
②上伊那に設置するとしている総合学科高校も、総合技術高校も具体名を出すべき
③そして、系統などその学ぶ内容について、地元で検討をすべき
④学校をこのまま全て残しても、それぞれの学びの質を保つことは難しい
⑤高校の統廃合で何クラスを減らすつもりか?
⑥上伊那は教育の谷間、隣接地区へ優秀な生徒を送り出している
⑦総合学科高校は、普通科に分類される
⑧中学に行きたくない理由など、、、これまでの不登校政策は根本的に違っていた
⑨公立の通信制高校の利点は、設備の面
⑩習熟度別授業は、メンバーをシャッフルするだけで、少人数対応になっていないこともある
⑪赤穂高校同窓会は、10月に検討会を開催して、場合によっては県へ要望をする
⑫地域の産業を支えてきたという自負があるが、単独工業高校として残すか、総合技術高校とするのか、地域の声だと思う
⑬少人数学級もいいが、ただ少なくすれば良いということではなく、教職員も力をつけなければいけない
⑭アメリカなど諸外国は、黒板などはほとんど使わず、ディスカッションがほとんど
(※個人のブログなので、少しでも腑に落ちない部分は記載してありません)

また、
⑮少人数学級を望む方、
⑯県教委の説明はアリバイ的、
⑰同窓会の方のコメントは総意ではない、、、
といった声もありました。

・・・

何度かブログにも書いていますが、僕は県教委が進める「高校改革~夢に挑戦する学び~」は現状、支持しています。
(トンチンカンな内容で押し付けられるようなら反対しますが、現状はそうではないと考えるので)

平成元年頃、3001人だった上伊那の中学卒業生は、本年の春1728人。
昨年生まれた人数がそのままだとすると、2035年には1223人となります。
上伊那郡内の高校数は昔と同じですが、一クラスを45人から40人にしても、クラス数は減っています。

⑥にもありますが、近年、より高いレベルの部活や学業を目指して郡外の高校へ進学を希望する生徒が一定数あり、他地区に比べると流出割合は大きくなっています。
(この点、本日もありましたが、「中学卒業生に対する公立高校の定数の充足率が全県で一番低い地区」で、地元の公立高校へ行きたいと思ってもいけない生徒が多くいる、、、といった見方もあります。が、先日の教育七団体との懇談会で校長会の方が言っていた「この地区の地元進学率は例年通りと予想される」との話もあり、「希望する生徒が例年このくらいと予想し、定数を設定している」という見方もあります)

そういうことから、
郡内の公立高校を魅力ある高校にしたい!
郡内の公立高校への進学率を高めたい!
と本気で思っています。
⑤で、統合再編で何クラス減らすつもりか?とありますが、生徒が「行きたい」と思う高校を創る予定なので、なるべく減らさないよう県議会議員として、尽力したいと考えます。

公立高校の改革は、前回が約15年前でした。
もし、今回手を付けなければ、次は1223人になるころ、議論している、、、ということになります。
今より500人減。つまり、12クラス減。
今の上伊那の公立高校の全クラス数が29クラスなので、単純計算17クラスになるということです。

1学年で2クラス、、、つまり1学年100人以下の高校がいくつも生まれるということで、
このまま何もしなければ、
例えば、駒工2、上農2、高遠2、辰野2、赤穂3、弥生3、伊那北3(※私立や他部制単位制を考慮せず単純計算)となり、
多くても1学年で3クラス、120人ぐらいです。

全部の高校がこれで良いのでしょうか?
規模の大きい高校も郡内にあるべきではないでしょうか?
スケールを活かした高校(仲間や先生が大勢いる、部活の質・量など)は子どもたちにとって、一つの魅力になると考えます。

ですので、統廃合は今のうちに、行うべき!と考えます。

また、それに合わせて、学びの質も変えなければいけません。
デジタル化の遅れ、⑭のような教育の遅れ、、、本当に深刻です。
子どもたちは将来、世界の中でどのような感情を持つでしょうか?
早く手を打たなければ、子どもたちに申し訳ない!!と思います。

②のように早く高校名を明確にし、③のように地元も交えて学びの内容を検討すべき!!です。
(学びの内容は、県教委の押し付けではなく、地元の意見を尊重・反映すべき)

⑨の通信制の高校については、不登校の生徒の受け皿といった話だけでなく、様々な可能性があると聞いていますが、まだまだ勉強不足なので、今後、調査をしていきたいと思います。

⑮の少人数学級は、40人学級よりも30人や20人が良いというならば、今回の高校改革とは別に議論していけば良いのではないでしょうか。
個人的には、先日見学した高校の授業で「うわ、ギッシリ!」と思う機会もあり、40人がBESTとは思っていません。

しかし、クラスの人数を減らしてクラス数を維持し、学校の統廃合を遅らせる、、、というのは、betterとも思いません。

・・・このままではジリ貧であることをもっと意識する必要があるのではないでしょうか。

伊南や伊北、伊那という地域で考えるのか、上伊那という地域で考えるのか、、、
地元に合って欲しい!と思う気持ちは理解できますが、
地元がどの範囲なのか、、、そのあたりの認識も大いに議論すべきです。

子どもたちにとって何が望ましいのか
何に魅力を感じてくれるのか
→→子どもたちが「行きたい!」と思う高校を!!