清水じょうしんぶろぐ

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その縁をつくったわたしも同罪である。

2022年05月19日 08時37分32秒 | 近況報告

皆さんおはようございます。

三徳山は、良い天気になっています。

気をつけてお出かけ下さい。

 

逮捕されてしまいました。

 

当然と言えば当然なんですが、やはり、気がついたときに、

素直に返金さえしていれば、こんな事にならなかったと思います。

返金が、何事も無く行われたときには、おそらく報道すら無かったと思います。

 

しかし、一方では、このような誤送金が発覚して、

全国の自治体では、このようなミスがないように、

送金について検証が行われたと思います。

 

今日は、仏教の説話「アジャセ王の物語」を紹介します。

紀元前五世紀。古代インド、ガンジス河流域で領土を広げつつあったマガダ国。

王位禅譲の直前に阿闍世王子が父王を幽閉し、自ら王として立った。

阿闍世は何故、父王を殺そうとしたのか。

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釈尊が生きていたころ、マガダ国の王舎城にアジャセ(阿闍世)という大王がいた。

この王は狂暴で殺生を好み、偽りの言葉と悪口、二枚舌を使い、心は貪りと怒りと愚かさでいっぱいだった。

彼は、この世の欲望への執着と親子の確執から非道にも父ビンビサーラ王を殺してしまったのだ。

しかし父を殺して王となったアジャセは、深い後悔の念から熱病にかかった。

そして全身にできものができ、ひどい悪臭を放ったため、誰もそばに近寄ろう としなかった。

王は「わたしは今この身に報いを受けた。地獄へ堕ちて苦しむのもそう遠く はないだろう。」とつぶやいた。

病におびえ苦しむアジャセを、母イダイケはさ まざまな薬を塗って看病したが、効き目はなく、よくならなかった。

王は、「このできものは心から出たもので、身から出たものではない。どんな 人も治すことはできない。」と嘆いた。

王は医師のギバに、「ギバよ、わたしの病は重い。正しく国を治める父を殺した。

これでは、どのような名医や妙薬であっ ても、どんな看病をしても治すことはできないだろう。

もう地獄に堕ちる以外ない。」と言った。

するとギバは、「王は罪を犯されたが、今はおおいに深く悔いておられる。

自らの行いを懺悔し、罪を恥じる慚愧の心をもたれた。その心こそが救いにつながります」と言って、

すぐれた心の医師である釈尊を訪れるように勧めた。

だが、わが身を恥じた王は釈尊のもとに行くことをためらった。

そのとき、天から「おまえが救われるためには釈尊のもとに行くがよい。」という声が聞こえてきた。

それは、アジャセを案じる亡き父ビンビサーラの声であった。

その声を聞いたアジャセは、恐怖におびえ、後悔のあまり気絶してしまい、 病はさらに重くなった。

そのころ、遠くで身と心の病に苦しむアジャセ王の姿を見ていた釈尊は、

「アジャセのために涅槃に入らない。 アジャセのためとは、煩悩にとらわれ迷えるすべての人びとを救うためである。」と言うと、

人びとに善の心を起こさせる月の光のように清らかな光明を放ち、王の身までを照らした。

すると王の全身のできものはたちどころに癒えた。

身の病が癒えた王は、不安を抱きながらも、今度は心の病を治すためにギバとともに釈尊を訪れた。

王を迎えた釈尊は、王の心のすべてを受けいれるかのように、「アジャセ大王よ。」と呼びかけた。

罪の報いにおびえるアジャセははじめ、その声が自分に向 けられた声であることを疑った。

しかし、次第にその声が自分に対する慈悲に満ちた声であることに気づくと、

心は喜びの気持ちでいっぱいになった。 

釈尊は、「ビンビサーラ王は、昔わたしに施しを行い、その功徳で王位に就くことができた。

もしわたしが施しを受けなかったら、王位に就けなかっただろう。そうなれば、あなたが父を殺すこともなかったであろう。

だから、あなたが父王を殺したことが罪になるのなら、その縁をつくったわたしも同罪である。」 と言い、

アジャセの罪は自分の罪であると告げた。

この釈尊の人の心を思いやる慈悲の心に接し、

感動したアジャセは、あらゆる人びとの悪い心を除くためなら、

わたしは地獄に堕ちても、どんな苦悩を受けることになっても後悔しない、というさとりの心を起こした。

 『大般涅槃経』より

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4,630万円を使い切った24歳の若者も、

もしも、誤送金で、振込がなかったら、このような罪を起こすことはなかったでしょう。

そのきっかけを作ってしまった、誤送金については、色々と考えさせられてしまう事件でした。

 

では、明日も、あなたにとって良い日でありますように。

ツイテル。ツイテル。

ありがとう。感謝。感謝。

喜べば、喜び事が、喜んで、喜び連れて、喜びに来る。


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