島津明香(しまづはるか)活動報告

高砂市議会議員、島津明香(しまづはるか)の日々の活動を報告いたします。

新庁舎建設設計の最優秀者が決定しました

2017-01-30 23:41:52 | 日記
今日の総務常任委員会にて、新庁舎設計の最優秀者が決定したことが報告されました。
(市のホームページはこちら

1月16日(月)にあった公開プレゼンテーションの結果について審議会より答申があり、
それを受けての決定となります。

最優秀者は株式会社東畑建築事務所大阪事務所さんとなります。

技術提案書はこちら

西庁舎や南庁舎は現状のまま、地上3階建の本庁舎に、地下に駐車場を備え、
2階建の分庁舎が加わる提案です。
通り抜け可能な、市民が親しみやすい設計になっており、市民活動スペースも設けられています。

今後、最優秀者となった株式会社東畑建築事務所大阪事務所さんと契約締結後、
こちらの提案を軸に市民や職員の方々などの意見が加えられ、基本設計となります。
2月には契約締結が行われ、夏にかけて市民説明会やワークショップが行われるとのことでした。

これから夏までは基本設計に対する議論を重ねる時期になります。
多くの方々に親しまれる庁舎になってほしいと思います。

高浜市にてリース契約の市庁舎について学ぶ

2017-01-29 22:35:34 | 日記
昨日に引続き、愛知県高浜市の視察についてです。

高浜市では公共施設の管理について様々な取り組みがなされる中で、
市庁舎についても斬新な取り組みをされています。
それが市庁舎のリース契約です。
市有地の上に民間業者が建てた建物を20年間リース契約されています。

高浜市の旧庁舎は昭和52年に建築されたものであり、
老朽化が進む上に耐震基準を満たしておらず、耐震が課題となっていました。
しかしながら、高砂市同様、教育施設の耐震を優先し、
庁舎は後回しになっていたとのことです。

平成24年、25年ごろから庁舎の耐震方法を模索していらっしゃいましたが、
平成26年に「公共施設あり方計画」が策定されたこともあり、
「そもそも市役所を市がもつ必要があるのか」ということから検討することになったということでした。
民間企業の中にも本社を賃貸しているところもあり、保有形態を見直したところ、
庁舎を民間に建ててもらおうという結論に至ったとのことです。
民間所有の市庁舎は、おそらく、全国でも初の事例であろうとのことです。

高砂市がとるような「庁舎は市のシンボル」という考え方もありますが、
高浜市の考え方は庁舎はあくまで事務所という考え方とのこと。
旧庁舎の1/2にも満たない新庁舎で現在業務が行われています。

市庁舎に限らず、施設には様々なとらえ方、考え方ができると感じます。
これまでの固定観念にとらわれず、必要な機能を見極めることが必要であると感じました。

手前が旧庁舎、奥に見えるのが新庁舎


閉会中は多目的ホールとなるため、机やイスが可動式の議場。委員会も同室とのこと。


高浜市にて公共施設の管理について視察

2017-01-28 22:25:00 | 日記
昨日は会派の行政視察2日目として、愛知県高浜市を視察しました。
視察テーマは公共施設の管理計画について。

高砂市でも本年度中に策定予定となっている公共施設等総合管理計画。
愛知県高浜市では平成23年から取りかかられ、
平成26年にハコモノを対象とした「公共施設あり方計画」が、
平成27年には「あり方計画」にインフラを加えた「公共施設総合管理計画」が策定されています。
実際に統廃合などもすでに手がけられており、
その過程における様々な課題などを伺うため、視察させていただきました。

主に伺ったのは「いかに減らすか」の手法や考え方と「住民の理解」。

高浜市も40年間で44%の施設、228億円の経費の削減を考えており、
どのように削減するかは課題になります。

その手法の一つに選ばれたのが、学校施設の複合化とのことでした。
学校にスポーツ施設や公民館、図書館、集会施設などを集約する手法です。
教室など学校関係者や児童・生徒のみが使用できる空間と、
地域の方々が一般的に使用できる空間とはセキュリティ分けする必要があるため、
従来の形の学校校舎では難しく、建替えを予定している学校のみへの適応となるとのことでしたが、
それぞれ学校ごとに建替えの時期に合わせて複合化される予定をされていました。

複合の元となる施設として学校を選ばれた理由としては、
高浜市の人口推計では年少人口が今後横ばいであり、子どもは増えないものの減りもしないことから、
統廃合の必要性の少ない施設として学校を選ばれたとのことでした。

「住民の理解」についてはご苦労も含めて様々な経験をされています。
そもそも、「公共施設あり方計画」をパブリックコメントされたときには意見が1件だったものが、
「公共施設総合管理計画」のパブリックコメントでは70件の意見が出されたとのこと。
各住民への説明会も自治会単位のものから各種団体への説明まで1000名以上の方が参加されたとのことで、
各論になるにつれて住民の不安要素が増してしまったとのことでした。

最も議論となったのは、先の学校の複合化により高浜小学校に統合されることとなり廃止が決まった中央公民館についてで、
もともとあった常設型の住民投票条例により、昨年11月に住民投票が行われています。
結果として住民投票は成立せず、無開票となり、予定通り中央公民館は廃止が決まりましたが、
公共施設の統廃合が住民の方々にとっても意見が大きく分かれるものであることを改めて感じさせられました。


高砂市も平成29年3月に総論部分の計画が策定され、各論はその後計画される予定です。
人口の推計やもつ施設の特徴も異なるため、高浜市の手法をそのまま活用することはできません。
ただ、考え方や住民の方々への説明方法などはとても参考になるものでした。
高砂市に合った提言ができるよう、学んだことを取り入れたく思います。


調整区域の土地利用や民間企業のまちづくりを視察

2017-01-26 23:59:51 | 日記
千葉県佐倉市を視察しました。
テーマは市街化調整区域の土地利用と産業誘致について、
ユーカリが丘計画との関わりも合わせてお話を伺いました。

千葉県佐倉市は約100キロ平米の市域のうち、80%を市街化調整区域が占めます。
そのような中でも、市街化調整区域を様々な特徴に分けられ、
既存集落の人口減少や秩序ある土地利用の誘導、インターチェンジ周辺の土地利用など
それぞれの地区の特徴に合わせて方針を決定されています。

またその中で企業誘致を積極的にされている地区や、
ユーカリが丘と呼ばれる、約40年前に調整区域だったところを民間企業に売却され、
約3万人規模のまちを民間主導でつくられている地区もあります。

調整区域の規制集落への施策として参考になったのは規制緩和集落制度
調整区域にある土地でも、一定の要件をクリアすれば誰でも住宅を建てられるというもので、
条例で定められているとのことでした。
しかしながら農地法など都市計画法以外で定められているものについては別途クリアする必要があるとのことで、
農地法との兼ね合いにはまだ課題が残るとのことです。

またユーカリが丘は山万株式会社さんが約40年前に市街化調整区域であった土地を購入され、
まちづくりを進めている地域です。
いわゆるニュータウンでは一度に開発され一度に高齢化することが課題となりますが、
こちらの地区では40年かけて少しずつ開発を進めることによって
一度に高齢化しない工夫がなされています。
地域内に学校や保育施設、病院、高齢者施設、ショッピングセンターなどがあり、
生まれてから年齢を重ねても住み続けることのできる工夫がなされていました。
また、山万ユーカリが丘線というモノレールも走り、
どこの家庭からも10分以内にいずれかのモノレール駅に行くことができる配置となっているとのことでした。
民間企業が一地区で行っているため、その方針にあった住民が集まっているというまちづくりのやりやすさもありますが、
行政でも参考にできる点は多くあると感じました。



ユーカリが丘の町並みモデル





ごみ処理施設視察に多摩川清掃工場へ

2017-01-25 23:02:05 | 日記
ごみ処理施設の視察に、東京都大田区の多摩川清掃工場を訪問しました。

広域ごみ処理施設対策特別委員会の行政視察ではありますが、委員会所属でない有志の議員もともにということで、
結果として議会全体で視察をすることとなりました。

高砂市のごみ処理施設は、平成34年度からの二市二町での広域ごみ処理に向け、
株式会社神鋼環境ソリューショングループさんが特別目的会社を設立し、建設、運営管理を行われます。
そのうち、炉は株式会社IHIさんのものを建設されるとのこと。

現在株式会社IHIさんの炉を使用されており、高砂市で予定されている回転ストーカ炉と同じもので運営されているのが
多摩川清掃工場であるため、視察することとなりました。

建設時からこれまでの運営に至るまで課題や対策、トラブルなども含めて伺うことができました。
また、大きな問題は発生していないことも確認することができました。

これから建設に入るごみ処理施設。
今日見せていただいたものや教授いただいたことも大いに参考にしたく思います。