しまなみニュース順風

因島のミニコミ「しまなみNews 順風」は、しまなみ海道沿いの生活情報をリリースし、地域コミュニティー構築を目指します。

トレーニング

2010-02-27 16:26:56 | ヨット
思いつきで、気が向くまま、
目標地を決めないまま、ヨットに乗ってみようと思った。
出港の準備を整えて、土生水道へ乗り出す。
空は薄曇りで、風はいい感じに吹いている。
生名渡しを越えて、造船所の前を通過し、
弓削を目指してみた。
佐島と生名の間に今年架かる工事中の橋があり、
高いタワーが両島の橋の基部になる部分からそびえ立っているのが見える。
その海峡を通って、
佐島と赤穂根島の間を通り、燧灘に出ようと思った。
漁船も少なく、貨物船も2艘見かけただけだった。
曇りがちな空なので、
海の色は黒っぽく見える。
通り過ぎる島の風景も、
冬の装いをまとったままだ。
一昔前と違って、山が荒れているため、
落葉樹が多い。
海岸線の岩礁も、
ヒジキなどが多いのか、黒っぽい。
燧灘に出てしまうと、
セーリングにちょうどいい風が吹いていた。
セールに風をはらませて、
何となく四阪島の方へ舳先を向ける。
オートパイロットに切り替えて、
ぼーっとしたまま、
水平線のような淡い四国の海岸線らしきところを見続けた。
貨物船やケミカルタンカーがゆったりと航行している。
バージを曳いたタグボートもお仕事中だ。
海面がときおりキラキラ光る。
航行中の場所は、本船航路から離れているので、
釣り船に注意していれば、
それこそ何もすることがない。
ペットボトルのお茶を飲んでみたり、
双眼鏡を覗いてみるくらいで、
セールの調節もいい加減でいい。
あまりにも退屈なので、
救助訓練でもしてみようと思った。
8の字救助法とかいう方法だ。
一つ一つの動作を口に出して言ってみる。
誰も見てないし、誰も聞いていないので、恥ずかしいことはない。
一通りやって、ヨットを灘のど真ん中で止めると、
風と潮流のせいで1.5ノットも出ていることに驚いた。
ライフジャケットを着ていても、
ハーネスをつけていなければ、
もし落水したら確実に死ぬことになるだろう。
黒っぽい海の色が恐ろしく思える。
訓練を終わりにしたら、
何となく今日のクルージングに満足した。
帰りは、弓削と佐島の間の水道を通って、
のんびりと帰港した。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿