食べられます！「月下美人」

　夜間に開花し、一晩しか開花しない花として有名なメキシコ原産のサボテン科クジャクサボテン属の「月下美人」。この花は、香りが強く純白の花を咲かせる。実はこの月下美人の花、食材として使うことが出来る。
　毎週火・木の午前１０時から午後３時まで開所している統合失調症に悩んでいる人たちの憩いの場「ハートステーション なないろ」で、７月２６日(火)月下美人が開花し、開花後の花を調理して味見をした。写真は、調理されて皿に盛られた月下美人で、味は花オクラのような食感。
「ハートステーション　なないろ」で育てている月下美人は、責任者の幡地玲子さんが知人からもらい受けたもので、幡地さんによれば、さっと茹でて、指で花を割いて調理し、酢の物にするとのこと。
　ハートステーションなないろに集まった面々に調理した月下美人を試食してもらうと、次のような感想が聞けた。
「粘りけがあって花オクラみたい」
「きれいな花なのに食べられるなんて、不思議な花ですね」
「案外、歯触りがいいですね」
「見た目がきれい」
　月下美人は、夕方から開花し始め、通常朝まで開花する。食材として使用する場合は、開花後のしぼんだ花を利用する。花期は、１０月までで、育てる場合は、非耐寒性なので冬場の温度管理に気を付ける。増やす場合は、５月から９月の高温期、葉(シュートと呼ばれる)を切り取り土に差し込むだけ。濃い肥料は避ける。根が弱く、根腐りしやすいので水やり(乾燥気味に管理して多湿を避ける)に注意する。開花した日が低温ならば比較的長い時間開花する。