色彩塾

暮らしを楽しむためのカラーコーディネートのポイント。ブログ公開カラー講座!

そもそも、エコカラットは、何のために?

2018-04-08 18:33:42 | インテリアカラー
以前の現場。エコカラットを使ったトイレ空間です。

K邸 来客用トイレ。 鏡は、実はアクリル素材。アートに見えますが、ちゃんと映りますよ。

シリコンで紫のシンクにしてみた



エコカラットは、そもそも、有害物質を吸収して、空気を浄化してくれる作用や、匂いや湿度を吸収して調節してくれる機能の粘土鉱物です。

何年前からだろ?リクシルが、INAXの時代からあります。20年位前でしょうか?

パネル式になっているので、タイルを貼るのとは違って、施工が簡単。ホルムアルデヒドが問題になったころから、こういった種類の
鉱物や珪藻土といった、自然の素材を活かした素材が出てきました。


主に水廻りに使用して、タイルのような冷たさもなく、機能と共に、1面だけ貼ってクロスと合わせて使うコーディネートを提案していました。

特にトイレには、とても便利な素材。面積も少ないので、使いやすかったです。

リビング空間にも提案する方もいましたが、タイルを貼るような、ゴージャスな空間にしか納まりませんでした。

いつの頃からか、一般住宅や新築マンションにオプションとして選択できるようになっていて、機能というよりかは、インテリアの彫刻アートとして、使われ始めたときに、少し疑問を感じるようになりました。

リビングの1面にタイル。

唯でさえ、壁面がないリビング。採光を取るために窓を大きくとっているので、クロスを貼る壁の面積は、昔より少なくなりました。

つまり、壁面が少ないと、収納家具やソファーを置く場所が確保が出来ない。

そして、お施主様(特に男性)は、なぜか巨大なテレビを置きたがる(笑)

そんなところに、一面エコカラットを貼ると、更に家具が置けないという事態に。

又、なぜか額縁を付けて、エコカラットを絵画みたいに提案するのを見たことがありますが、そもそも吸湿素材である事をわかってます?

アートでは、ありません(笑)

仮に、リビングで使用する場合のポイントですが、クロスと色相を徹底して合わせることをオススメします。

できればトーンも。

色の見切りを付けないで、質感だけを変化させると美しい。そして、高価に見えます。

ベーシックなベージュやグレーか多いのですが、色みを間違えると、対比が起きて、とてもうるさい空間になってしまうので、必ずクロスの尺角サンプルとエコカラットとサンプルを合わせて全体像をシュミレーションして下さい。

そして、家具の配置を考えてプランすること。

基本は、水廻り。又は、こんな風に玄関はアリかなと。

【出典 pinterest】

エコカラットは、目的をきちんと考えて使って下さいね。








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