色彩塾

暮らしを楽しむためのカラーコーディネートのポイント。ブログ公開カラー講座!

そもそも、何で色が合わないかなぁ〜

2018-04-13 18:29:14 | インテリアカラー


建材は、とにかく部材が多くて、コーディネートが大変です。

床材、巾木、回縁、クロスだけでなく、階段・笠木・手すり、建具、ドアノブやキッチン・トイレなどの設備、カウンター類や換気扇、排気口、スイッチカバーetc…

挙げたらキリがない。そして、細かい。

それぞれに素材の色があります。

材料が違うだけで同色のようで同色でないものがあるため、とてもコーディネートに困ってしまいます。

似たような色に見えて、ちょいとズレる。

そこを微調整してこそ、プロフェッショナル。建築カラープランナー®︎として、腕の見せ所なのですが、メーカーの中で、同じ色の名前を付けている部材の色同士が合わないと言う始末。

床材と巾木の色が合わないとか、建具があっても、同色の巾木がないとか…

これは、大きな問題だと思うのです。


メーカーになければ、一体どうやって仕上げたら良いのでしょうか?

インテリアメーカーさん。お願いがあります!

しっかり色の調整してもらえませんか?
せめて、同じ会社ならば、必要な部材同士が合うように、同色作って下さい。

色の名前が同じなら、同色にしないと、コーディネートが成り立たないのですよ。

部材のカラバリがあると、他のメーカーから探すという手間も省けるのです。

大人の事情もあるかと思いますが…

白は白でも、色んなメーカーの白い部材を合わせると合わないことがあります。

【出典 pinterest】

最近の傾向だと、グレーの建具が増えました。需要があるからメーカーさんも作ってくれたのだと思いますが、合わせる巾木がない。

巾木が白だと、ドア枠も白になってしまうので、グレーの建具とメリハリがついてしまうのです。
つまり、シックなイメージには、仕上がりにくい。

【出典 pinterest】

そして、先日、アカデミーの授業中に聞いた話。

オリエンタルなイメージに仕上げたくて、良い色の突き板チークの建具をようやく探せても、合わせる枠が「白しかありません…」とメーカーに言われたと。

チークに白の枠ですか⁈

それは、ないな…

オリエンタルなイメージに作りたいので、白だと抜けが出てしまいます。


「ならば、無塗装の枠や巾木にして塗れって?」

いやいや、その予算がないから言うんですよ。

「ならば、ソフト巾木にしろと?」

いやいや、店舗じゃないので、リビングには、安っぽいでしょ。

量産で作るので仕方ない…とよく聞きますが、オプションで製作するというのは、いかがでしょうか?

確実にお客様のレベルは上がってると思ってます。
簡単に情報が手に入る時代ですものね。

色に拘りを持つお客様も増えてきてますので、対応出来る材料があると本当に嬉しいです。

カラーシェイプアカデミーでは、建築士さんから、インテリアメーカー企画の方や、インテリアコーディネーター、塗装会社、ゼネコン、リフォーム会社、収納コーディネーターなど、色々な方が色に特化したいと学びに来ています。

来年の1月〜東京・大阪の三期が始まります。
夏から説明会を各都市で開催しますので、興味のある方は、お問い合わせ下さい。

現在は、二期の講座を行なっていますので、いつでも見学にいらして下さい。

たくさんのご参加、お待ちしてます。









そもそも、エコカラットは、何のために?

2018-04-08 18:33:42 | インテリアカラー
以前の現場。エコカラットを使ったトイレ空間です。

K邸 来客用トイレ。 鏡は、実はアクリル素材。アートに見えますが、ちゃんと映りますよ。

シリコンで紫のシンクにしてみた



エコカラットは、そもそも、有害物質を吸収して、空気を浄化してくれる作用や、匂いや湿度を吸収して調節してくれる機能の粘土鉱物です。

何年前からだろ?リクシルが、INAXの時代からあります。20年位前でしょうか?

パネル式になっているので、タイルを貼るのとは違って、施工が簡単。ホルムアルデヒドが問題になったころから、こういった種類の
鉱物や珪藻土といった、自然の素材を活かした素材が出てきました。


主に水廻りに使用して、タイルのような冷たさもなく、機能と共に、1面だけ貼ってクロスと合わせて使うコーディネートを提案していました。

特にトイレには、とても便利な素材。面積も少ないので、使いやすかったです。

リビング空間にも提案する方もいましたが、タイルを貼るような、ゴージャスな空間にしか納まりませんでした。

いつの頃からか、一般住宅や新築マンションにオプションとして選択できるようになっていて、機能というよりかは、インテリアの彫刻アートとして、使われ始めたときに、少し疑問を感じるようになりました。

リビングの1面にタイル。

唯でさえ、壁面がないリビング。採光を取るために窓を大きくとっているので、クロスを貼る壁の面積は、昔より少なくなりました。

つまり、壁面が少ないと、収納家具やソファーを置く場所が確保が出来ない。

そして、お施主様(特に男性)は、なぜか巨大なテレビを置きたがる(笑)

そんなところに、一面エコカラットを貼ると、更に家具が置けないという事態に。

又、なぜか額縁を付けて、エコカラットを絵画みたいに提案するのを見たことがありますが、そもそも吸湿素材である事をわかってます?

アートでは、ありません(笑)

仮に、リビングで使用する場合のポイントですが、クロスと色相を徹底して合わせることをオススメします。

できればトーンも。

色の見切りを付けないで、質感だけを変化させると美しい。そして、高価に見えます。

ベーシックなベージュやグレーか多いのですが、色みを間違えると、対比が起きて、とてもうるさい空間になってしまうので、必ずクロスの尺角サンプルとエコカラットとサンプルを合わせて全体像をシュミレーションして下さい。

そして、家具の配置を考えてプランすること。

基本は、水廻り。又は、こんな風に玄関はアリかなと。

【出典 pinterest】

エコカラットは、目的をきちんと考えて使って下さいね。








そもそも、グレーインテリアの色合わせは?

2018-04-04 18:01:38 | インテリアカラー

【出典 pinterest】

ここ数年、グレーの時代。
ファッションもインテリアもプロダクトもグレーが流行しています。

暮らしの中にグレーを取り込む。

イメージでいうと、シックなイメージ。柔らかな印象です。

このグレイッシュな色調のモデレート(濁色トーンでまとめる)配色は、湿度の多い日本の住宅に、馴染みの良いトーンです。

インテリアは、落ち着いた安定感のある空間になります。


グレーは、そもそも無彩色で、色みはありませんが、実際に商品化される場合は、素材の色もあり、若干色みを感じるグレーが多いので、有彩色になります。

その色みを感じるグレーをまとめるのは案外難しいものです。

始まりの色を紐解いてみると…

黄?青?赤?






【出典 pinterest】

グレーだと思っていても、合わせて見ると色相がズレる。

このズレが、落ち着かない理由。

洋服にもよくある話。

室内に、エコカラットを貼って仕上げる住宅は多いですが、クロスと明度が近い場合、色みを合わせないと、対比が起きて、悪目立ちしてしまうので、気を付けて下さい。
(エコカラットの使い方は、また別の機会に)

また、インテリアのカーテンや家具、設備などにグレーを使用する場合にも、始まりの色に色相を合わせると整う。

もし、ズレる場合は、トーンを合わせて、トーン・イン・トーン配色

で、まとめてみましょう。

出来れば、グレーは、同系・類似色相でまとめると軸がブレません。

シックなグレーをベースに、モダンやエレガント、ナチュラル、カジュアル、クラッシック感をミックスした『シック×〇〇』のスタイルが今の旬なコーディネートになります。

ぜひ、
困ったから白。無難に白。という、ベースの作り方は、やめてほしい。

これから新築・リフォームをお考えの方は、濁色の美しさを、是非とも体感してみて下さい。

進行中の現場も濁色で仕上げてます。後日、ご紹介します。





そもそも、アクセントクロスって何ですか?

2018-03-29 14:26:13 | 色彩塾

(出典 pinterest)


新築、リフォーム、賃貸…

住まいは、様々。

インテリアは、何を基準に決めてますか?

家具?カーテン?壁紙?床?

大きな面積で言うと、やはり、床と壁紙(クロス)の印象で、インテリアのカラーイメージは70%決まります。

しかし、日本の住宅の場合、想いはあっても、内装が決まった空間に入居することが多いはずです。

例えば、賃貸や建売、マンションは入居する時には、既に白い壁で、床色も、ほぼほぼ決まってる。

新築マンション購入の場合でも、選択出来て2〜3パターン。自由度がありません。

この場合、モダンかカジュアルを軸に作るインテリアになります。(もちろん、ミックススタイルはあり)

白い壁紙の場合、何を持って来てもコントラスト配色に。

(出典 pinterest)

メリハリのある空間になるため、今、流行りでもあるシックやナチュラル、エレガント空間のように、落ち着きのあるグレイッシュな優しいイメージには、残念ながら作れません。全体の壁は、彩度を下げたグレイッシュな壁紙にするとよいでしょう。

(出典 pinterest)

最近は、壁紙を張り替えたり、塗装したり、インテリアに拘る人が増えてきたように思います。

現状復帰が簡単に出来る壁紙のWALPA(ワルパ)は、DIYレベルで楽しめるため、大変人気です。

アクセントクロスとして、一面張り替える事も出来ます。

これまた、このアクセントクロスは、モダンやカジュアル又はクラッシックなイメージでメリハリのある空間にしか合わないと思ってます。

(出典 pinterest)

先ほども書きましたが、シックやナチュラルなイメージだと、このコントラストが邪魔をする。

ここ数年、アクセントクロスを貼って仕上げる方が増えてきましたが、なんでもかんでもアクセントクロスを貼るという事に、疑問を感じています。

コーディネーターや施工会社も、なぜかコンセプトがないままに、お客様に勧める。

もちろん、お客様の希望があっての事でしょうが、ここは一つ。

コンセプトイメージの共有化をお願いしたいところです。

軸がブレると、インテリアは、まとまらない。

加えて、インテリアは、様々なアイテムが混在する場合が多いので、色を徹底してコントロールする必要があります。

どちらかというと、トーンをまとめると、まとまった印象に仕上がります。

次回は、その、シックやナチュラルのメリハリのない空間を作るポイントと落とし穴をご紹介します。





そもそも、コツコツ出来ますか?

2018-03-24 11:55:05 | 色彩塾
【出典 pinterest】

感覚を養うためには、コツコツ地道な作業が必要です。
結果が直ぐに出ない。
よく、色の世界は、語学に似ていると授業で話します。

つまり、ネイティヴな英語を話すには、毎日の練習が必要。日常の中で如何に意識して暮らすかが、とても大事。
短期で英語の文法を覚えても、直ぐに忘れてしまいます。


色も同じ。

色彩塾の授業は、ひたすら混色。色みの偏りを見極め、微調整。
座学で理論も覚えながら、アウトプットします。

そして、日々の暮らしの中で、色を分析する。

1人、ブツブツ… 独り言が多くなる。

そんな分析も、色彩塾生が集まると、専門用語で盛り上がり、授業中、大爆笑。

マニアな話題も共有すると学びになる。

そんな色彩塾の配色クラス。

現在、募集中。

木曜日クラス キャンセル待ち

土曜日クラス 残2名

但し、コツコツ積み上げる事を大切に思える人に来てもらいたいと思っています。

感覚(センス)を磨くのには、個人差あるけど、とても時間がかかる作業です。

「時間がかかる」ではなく、「時間をかける」ことをお願いしています。

仕事にしたい方だけでなく、自分のために、学びに来る方も同様。

最低、2年はかかります。楽しくて、深い色彩塾。スタッフを育てるのと同じように1人ずつマンツーマンで指導します。

この指導法は、かなり時代と逆行しています

又、カラーを生業としている方の申し込みは、少しお約束事があります。

団体を主宰又は、所属されてる方、講座等で、色彩の指導をなさってる方は、基本的にお断りしております。

最近は、その団体主宰の方やカラーアナリスト育成及び、指導者が、お申し込みされるという、不思議な現象が起こっておりまして…(笑)

なぜ?指導や育成をなさっているのでは?

と、ちょっと困ってしまいました。


少人数で、手厚く。時に、スパルタ…時に過保護に(笑)育成して参りますので、ご興味のある方は、ぜひ。

こちらまで ★



今から、初の福岡クラス。始まります…
沖縄や長崎など、遠くからいらっしゃるようです。とても、楽しみです!

行ってきます^_^