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【なんじゃこりゃ?①】世界の大失敗発明品10選【理解できん!】 第1回(10回シリーズ)

2017-07-16 01:19:52 | 歴史

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※本記事は2016/12/03に投稿した記事に、修正を加えて再投稿したものです。


(担当S)

 
 世の中の発明品の中には、作っている本人は大真面目でも、端から見ると「……」としか言いようの無い発明品が数限りなくあります。
 そこで今回は、そう言った発明品の中でも、特にぶっ飛んだ発明品を、担当Sが独断と偏見で選んで紹介していきたいと思います。
 
 
 
■「これはアカンやろぉ…」思わずドン引きする世界のぶっ飛んだ発明品10選 (10回シリーズ 第1回)
 
 
●旧ソ連の宇宙原子炉
 名前からして怪しい臭いがプンプンしていますが、実際に使ってみても、やっぱりトホホだった発明品が、旧ソ連が作った宇宙原子炉です。
 なんで旧ソ連が宇宙原子炉なるものを作ったのかと言うと、それにはしっかりした理由があります。
 旧ソ連は1960年代半ばまでは、宇宙開発競争で大差をつけてアメリカに勝っていたのですが、基礎工業力で遥かに勝るアメリカが本腰を入れて宇宙開発を始めたら、あっという間にソ連はアメリカに追い抜かれてしまいました。
 この米ソの宇宙開発競争が始まった頃にソ連の書記長(※大統領に相当する国家元首)を務めていたフルシチョフなんかは、工業力でソ連がアメリカに相当劣っていることを自覚していたみたいで、ソ連のショボい実態をアメリカに悟られない様にかなり苦労していたみたいです。
 だからロケットの開発とかでも、ソ連はエンジンとかには持てる力の殆ど全てを注ぎ込んで、それなりのモノは作っていましたが、ロケットの制御を行うコンピューターとかの開発までは手が回りませんでした。
 そのせいで、アメリカと同じくらいの性能のコンピューターをソ連の技術で作ると遥かに重くバカでかくなってしまい、電力もバカ食いしました。
 それでも地上で使う分には大きな問題にはならなかったのですが、問題は人工衛星に搭載する場合です。
 衛星に搭載するコンピューターもとにかく重くてバカでいので、打ち上げるロケットのエンジンを強化する必要がありました。そして、なんと言っても最大の問題は電力です。
 普通、人工衛星は、太陽電池パネルで発電した電力で動いてますが、ソ連製のコンピューターは電力をバカ食いしたので、太陽電池パネルで発電できる程度の電力ではウンともスンとも言いません。
 冷戦当時の事を知らない人は「それやったら、アメリカにお願いしてアメリカの技術を導入すればええやん」と思うでしょうが、当時のアメリカにとってソ連は不倶戴天の敵。アメリカが自国のコンピューター技術をソ連に提供するなんてことは、絶対にあり得ませんでした。
 そのような状況で、ソ連のエライ人が思いついた解決法は「人工衛星に原子炉を積んだら、ええんとちゃう?」と言う、常人ではまず思いつかない、かなり斜め上を行くものでした。
 原子炉で発電されたパワフルな電力を使えば、電力をバカ食いするソ連製のコンピューターでも「大丈夫だ、問題ない」と言う訳です。
 なんか、なんの解決にもなってないように思えますが、このアイデアは速やかに実行に移され(※本当に原子炉を積んだ人工衛星が打ち上げられています)、ソ連のロケット技術者を散々悩ませた電力不足の問題も、これで無事(?)解決されました。メデタシ、メデタシ…
 とは、なりませんでした。
 原子炉を搭載した人工衛星が故障して制御不能になった時の事を、ソ連の技術者は全く考えていませんでした。
 1978年に悲劇が起こります。
 宇宙原子炉を搭載したソ連の偵察衛星コスモス954号(※冒頭の写真がコスモス954号です)が軌道投入に失敗。同衛星はそのまま地球の大気圏に突入して1978年1月24日にカナダ北西部に墜落します。
 誰も住んでいない荒野に墜落したので人的被害はなかったものの、広範囲に放射生物質を撒き散らした為、国際問題になりました。
 1988年にも偵察衛星コスモス1900号が同様の事故を起こしますが、今度は原子炉の分離に成功したため、前回の事故のような広範囲に放射性物質を撒き散らす最悪の事態だけは免れました。
 この様に、運用上の問題がとてつもなく大きかった宇宙原子炉ですが、ソ連が崩壊してロシアになると、アメリカや日本の優れたコンピューター技術がロシアにも入ってきた為に、宇宙原子炉の存在意義そのものがなくなりました。
 現在でも、宇宙原子炉に似ている原子力電池と言うものが人工衛星に搭載される場合がありますが、それらは決まって火星よりも遠い深宇宙を探査する衛星に搭載され(※深宇宙では太陽の光が非常に弱いので、太陽電池パネルが使えない)、しかも安全面には十分過ぎる配慮がされています。
 ちなみに、宇宙原子炉と原子力電池は、同じ原子力を動力として使っていても、形状も大きさも異なり、技術的にも全く別の物です。
 そう考えると、旧ソ連が作った宇宙原子炉とは何だったのか?と言う、気がしてなりません。
 
 
 
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