視人庵BLOG

古希(70歳)を迎えました。"星望雨読"を目指しています。
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だれも知らなかった アルフレッド・ウォリス(東京都庭園美術館)

2007-02-26 19:03:24 | 文化
東京都庭園美術館のホームページより

イギリス、コーンウォールの港町、セント・アイヴスで船具商を営んでいたアルフレッド・ウォリス(1855-1942年)は、七十歳になってから独学で絵を描き始めた異色の画家です。その発見のきっかけは、1928年、セント・アイヴスを訪れた画家のベン・ニコルソンとクリストファー・ウッドが偶然ウォリスの家の前を通りかかり、壁に掛かった彼の絵を眼にしたことによります。
その作品は漁夫、船具商としての前半生を反映するように、荒海を航行する帆船や汽船、灯台、セント・アイヴスの港や街の情景などを、ボール紙の切れ端や板に船舶用のペンキや油彩で描いたもので、現代の美術が失った素朴な味わいに満ちています。
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本展はウォリスの絵画・素描・オブジェ80点余り、ウォリスを発見したニコルソン、ウッドの作品約10点、および関連資料により、その生涯と芸術の全体像をわが国で初めて紹介しようとするものです。ロマンティックな情感に溢れた船の浮かぶ海景や、愛らしい動物や鳥、小さな家が描き込まれた田園風景は、多くのひとの心を捉えるに違いありません。

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”ロマンティックな情感に溢れた船の浮かぶ海景や”
まったくの直感でしかないのですが、ウォリスは仕事の場としての船を愛していた。だけど海は大嫌いだったのでは・・・・
船を観る眼差しを感じさせる絵でした。
逆に、ウォリスを発見したニコルソン、ウッドの作品にウォリスの本当の絵の良さが生きているようなきがしました。

ついでに新館大ホールで行われたミュージアム・コンサートを聴いてきました。
森下唯さんという新進ピアニストのソロです。
曲目はショパン、アルカン、グレンジャー、リスト。
リストのソナタ ロ短調は30分もある長い曲でした。
でも演奏する前にネタバレ的な話があり、ポイントを押さえて聴くことができました。
午後の日差しが差し込むホールでのコンサートは新鮮で心地よかったです。
終了後、庭園を散歩しながらふと空をみると白い半月が見えていました。風もなくあたたかったですね。
そして公園そばのオープンカフェ「cafe 茶洒 kanetanaka」で一休み。
出てきたコーヒー、金田中の和式コーヒーです。砂糖の替わりに落雁が飴のように紙につつんで出てきました。
絵を観て、ピアノの生音を聴いて、春が近いことを庭園の草木の芽で感じ、そして和式コーヒーで〆ました。
充実した一日でした。





コメント
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