「先週も木曜日から熱を出して頭が痛く咳も出て釣りに行けなかった、そろそろ私もお迎えがくるかもしれない」
新 「なにか心当たりでも?」
「実は・・・今から7年ほど前に話はさかのぼるのだが」
「たしか誰かに両手の人差し指を合わせた形で勢いよくデリケトゾンを突かれたことがあった」
新 「ま、まさか」
「あの頃は自分の寿命があと7年と知りすくんだものだ」
新 「あの技は先生に禁止されていたはず、それを社会人が乱用しては、がくがくぶるぶる」
「たしか技の名は・・・」
新 「SEVEN YEARS DIE SPESIAL」
「いや、ウチのほうは普通に 七年殺し と言っていたぞ」
新 「僕の知ってるほうは逆輸入バージョンですから」
「どうやらあの技を受けてからそろそろ7年が経とうとしているらしい、あの木の葉が落ちる頃には・・・あー!」
新 「くだらないこと言ってるから大事なルアーを破損するんですよ」
「ドアを閉めた瞬間にルアーが吸い込まれたシクシク、しかも今朝華毛カットした残党で華の中がかゆい」
新 「華うがいしてないんですか?僕は毎日汚れを洗い流してますよ」
「昔流行ったよな」
新 「あと耳もシャワーして綿棒でパーフェクトですエヘン!」
「温暖化が進んでいるというのに12℃だと?まー水温がぁなんて言ってるうちはまだまだヒヨコだ、気にすんなオレ」
「ほら、やっぱり釣れた、水温なんて関係ねーな」
新 「アジ行きましょう」
「うむ、月はアジの大敵だが行こうか、ところでさっきの華うがいってどうやるの?教えて」
新 「ホースを使って鼻の穴に勢いよく水を入れ、口からマーメイドのように水を吐きだします、風呂で・・・あ、これは秘密で」
「それを言うならマーライオン・・・しーっ!なにか視線を感じないか?」
「あそこに監視カメラがある、おそらく先ほどの恥ずかしい秘密も世界に配信されたな」
新 「いつもわざとカメラに映ろうとしてますね、でもおもしろい気がするから良し」
新 「釣れました、アタリがすごく小さいです」
「なぜ最近は魚で顔を隠すのだ?」
新 「シーナさんがいつもデタラメ書くから恥ずかしがっているのです、もっと真面目なブログを目指しましょう」
「そうだな、これからはメソッドやテクニックを中心に皆のためになるブログを目指すとしよう、と言いたいが無理だ性格的に」
新 「ちょっとだけでも冒険してみては?」
「それではお言葉に甘えてショートバイト頻発時におけるジグヘッドの使い方について講釈させていただいてもよろしいでしょうか」
新 「始めれ」
「その前に今日のような超ショートバイトの対応策を新人はどう考える?」
新 「もっとアジくん達に熱くなってほしいと考えます」
「ありがとう、独断と偏見であえて言わせてもらうが基本はやはりキャスト後に一旦底をとるのが鉄則、着底が分からなければゆっくり20カウントすれば多少の流れがあっても大丈夫だ、後述するが思わぬ拾い物もある、着底後ラインを張らず緩めずで2リフト1フォールを2~3回繰り返したあとに一旦底をとるための長いフォールを入れるのだ、ちょんちょんすーちょんちょんすーちょんちょんすーーー ぴたっ とこれを一番近いブレイクを越えるまで繰り返す、ちょんすーをイレギュラーに組み込むのもよいぞ、要は藻にくっ付いていたエビがアジと目が合ってびっくりしてうっかり飛び出してしまった感を演出すれば良いのだ、アタリはリフト時に もそっ と重くなったりフォールでなんか変?となる、違和感を感じればすでにフッキングはほぼ完了していると思われるので軽く追いアワセを入れてゲットだ、この技はアメリカ西海岸で開発し近未来フッキングと呼んでいる、副産物として着底時のほっとけでラインが走ることもある、あれは焦るぞ」
新 「ぽかーん」
「まあロッドを軽く握りラインを必要以上に張らない、そのポイントで底をとれる一番軽いジグヘッド、柔らかいワームってのが一番の基本かもしれない」
新 「今回は 運 が入っていませんでしたが、やっぱりシーナさんが言うとデタラメくさいです、気付いただけで2カ所ふざけてたし」
「だろ、本気で間違ったこと書いて叩かれるのヤダもん、本音は 運とタイミング 」
新 「釣りを知らない親戚縁者しか見てないらしいですよ、それにショートバイト対応の話でもない気がするし」
「だから私がここにこんなこと書いても意味がないの、わかった?」
新 「でも講釈を聞いてあげたらいつもの倍釣れました、やはり場所ですね!」
「今日はスプリットかキャロラインのシンカー着底後のフォールが効きそうだな、だがスプリットは飛行姿勢で泣けてくるしキャロは重たいし面倒くさい、やはりジグヘッドが一体感があって良い、自分でダイレクトにアクションさせての喰わした感が好きだ、リグが合ってなくて苦労しても大好きだ」
「ほら、慣れないこと言わすから雪が降ってきちまった」
新 「これは吹雪ですよ、しかし未来やら近未来とか好きですよね」
「前向きな証拠だな」
「しまった!大爆釣したのに写真では一部しか写っていない」
新 「僕の魚も一部です、次回はしっかり願います」
今回初めて三角の部分を素揚げでいただいてみた
サクッと軽くたいへん まいう― である