剛健典雅

でありたい(弓について)
と思いつつの雑記あるいはたわごと

単位

2009-03-05 19:24:21 | 雑記
昼食後のコーヒーをと思っていたら、他学部の学生がやってきた。

「先生の教養科目の単位を頂けなかったのですが、卒業にあと1単位だけ足りなくて… ゼミの先生にも成績の修正は先生のとても大きな負担になるとは言われたのですが、レポートを出させていただくとかで何とかしていただけないでしょうか?」
ということだった。

教授会の資料はすでに準備されているはずであるし、手遅れだとは思ったが、私の手落ちがあっては大変である。
とりあえず研究室へ来てもらって、講義関連の記録を調べると、授業には1回しか出席しておらず、レポートを出してはいるが、期末試験は受けていない。
これでは成績の修正のしようもない。
就職活動(だったかな?)などで忙しくて試験も受けららなかったというのであるが、残念ながらそれは理由にならないだろう。
「ほとんど授業に出ておらず、かつ試験も受けていない学生に単位を出すということはほかの学生に対して著しい不公正になるので、単位はあげられない」と話して諦めてもらった。

学期末には、卒業がかかっているので何とか単位をと言ってくる学生が必ずいる。
単位が欲しければ勉強するしかないではないかと思うのだが。

彼らが卒業できないのは、どう考えても私の責任ではないのだけれど、大変後味が良くない。

今回の場合、その学生がとても感じの良い学生で、私に無理を強いようとするわけでもなかったので、余計同情はしてしまった。

たった1単位で、せっかくきまった就職先を失い、1単位のためにあと半年大学に籍を置くのは、自業自得とは言え気の毒ではある。
何とか救う手立てはないのかとも思った。

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