4月10日(日) 晴れ
最高気温が21度とここ最近に比べて涼しい一日でした。
夕飯には久々にジャケットを着て向かいました。
一昨日の夕食時、学生から質問を受けました。
「なぜ中国人はわざわざ日本で買い物をするのですか?」
この5月に中国の大学生を対象にした日本語作文コンクールが開催されます。
各大学で1作品を選抜し、コンクールに応募します。
優勝者には日本旅行の賞品、その他いくつかの表彰があります。
作文のテーマの中の一つが
『訪日中国人、「爆買い」以外にできること』というもの。
彼女の質問はなぜ日本に行ってまで買う必要があるのか、といったもので
ごく自然な疑問だと思います。
私は当事者ではありませんので、あくまでも推測だと断って説明したのが
1.日本で販売されているブランド品に偽物はないという安心感
2.中国製の品物でも中国国内向けの製品と(日本へ)輸出する製品とでは
品質に大きな差がある。
3.経済的に余裕ができれば、本物や品質を求めるのは自然な流れ
1については、中国国内で最も有名なショップサイトの淘宝(タオバオ)で
扱っているブランド品の9割以上がコピー品と言われており、学生もそれを
承知で買い物しています。
これはネットショップに限らず、一般の店舗でも同じで、こちらでも人気がある
ナイキやアディダスといったスポーツブランドの製品で学生が所有している
もののほとんどはコピー品という話です。(専門店を除く)
2については、私もこちらでいくつか日本ブランドの製品を購入したのですが
1年以内に何か問題が起きる中国製品の品質よりは良いけれど、日本人に
とっては物足りないレベルだと思えます。
3については、化粧品等の輸入品と歌っている賞品でもコピーの疑いがある為
「代購」と呼ばれる日本にいる中国人の知人から購入するケースがたくさん
あります。また、粉ミルクや紙おむつといったベビー用品の人気が非常に
高いですね。
この「爆買い」のテーマには、買い物以外に何かできること、したいこと、という
案内があるので、日本のニュースやネット上で問題になっている「マナー」に
ついて書いてみたらどうかとアドバイスしました。
FBやヤフーニュースで見る中国人観光客のマナーの悪さはこちらの観光地で見る
光景そのもの。こちらのCCTVですら、その酷さを報道したことがあります。
同じ中国人の行為についてその問題点を指摘するのは気持ちのいいものでは
ないとは思えますが、留学を目指している子なので少しでも視野を広く持って
欲しいと思っています。