”朝吼夕嘆・晴走雨読”

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那覇マラソン完走記①

2007年05月13日 | 「マラソン挑戦」
 93年12月5 日午前9時前、那覇市奥武山競技場で私は不安な気持でスタートの合図待った。完走する自信はなかった。昨年の経験から30キロ過ぎに襲って来る予測出来ない肉体の限界と異変を恐れた。御存知のとうり私は今年の年頭挨拶で「フルマラソン完走」を宣言した。
 これは私にこの一年ずうとプレッシャーを与え続け、密かに悔いた。プレッシャーから逃れるように休日とウイークデイほぼ一日ひたすらジョグをこなし、一日一回八階まで階段を登った。10キロ、ハーフの関東地域の大会にはこの一年毎月出た。そのほとんどはビリに近い順位で一向にフルマラソン完走の自信は生まれなかった。
雨の日も風の日も、多少風邪を引き体調が悪くても、得意の時も失意の時もひたすら自分にノルマを課し、時は11時過ぎの深夜まで走った。それはあたかも自分の体を苛んでいるようで家人もホトホト呆れていた。すべては年頭宣言のなせるわざだった。
 大会前日の土曜に那覇入りした高橋君と私の二人は、私の知己である沖縄県東京事務所の与義課長の運転で翌日のコースを下見した。寒風に暮れなずむ35キロ過ぎの兼城から小緑の渋滞する登り坂を見たとき、私は「これはとても無理だ」と感じた。高橋君から「社長! 今年は随分弱気ですね」と笑われたぐらいだ。       
 
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