漂着の浜辺から

囁きのような呟き。

多摩自転車道

2011年10月19日 | 近景から遠景へ

 この前の日曜日は随分と暖かく、まさに小春日和だった。それで、夫婦で自転車に乗り、多摩自転車道を走って、多摩湖へと出かけた。
 多摩自転車道は、武蔵野市の関前から多摩湖へと続く自転車道。とはいっても自転車専用道路ではなく、歩行者も多い。恒川光太郎の「風の古道」は、この道がモデルになったものだろうと思う。読みながら、この道のことしか思い浮かばなかった。
 今までこの道は、小平あたりまでの道なら断片的に通ることはよくあったが、最初から最後まで走ったことはなかった。多摩湖までゆくのは、今回が初めて。暖かい陽射しの中を、話をしながら走り続け、途中で小平のふるさと村のような場所に寄り道しながらも、拍子抜けするほどあっけなく終点の多摩湖に到着。最短距離で最後までまっすぐに貫かれているだけあって、まさに高速道路。そこで波ひとつない鏡のような湖面を見ながら、途中で買った弁当を食べた。湖面に浮かぶ取水塔はなんだかかっこよく、ムーミンの水あび小屋を思い出した。だけど、冬には相当寂しい場所だろうな。
 帰りには、となりのトトロのお母さんの病院があったという七国山のモデルとなった八国山緑地を通って帰った。緑地は山道だが、なんと自転車でも通れる。緑地の隣には、病院と介護施設があった。