先日の日曜日、経堂の東京農業大学内にある「食と農の博物館」に出かけた。
だが、本当の目的はそこに隣接する「バイオリウム」である。
ここには、マダガスカルに生息する生物や植物が多数飼育されている。バオバブとか、キツネザルとか、そうしたものである。これを、ちょっと見たかった。
バイオリウムそのものはそれほど大きなものではない。だが、不思議な温室である。温室内にはキツネザルの聲が響き、様々なサボテンが生え、まだ小さなバオバブがあり、イグアナがだらりと寝ている。
バオバブ。
サン=テグジュベリの小説「星の王子さま」で有名な樹。
このバイオリウムにあるのは、樹齢が二、三十年くらいのもの。
それだけに、拍子抜けするほど小さいが、マダガスカルにあるような巨大なものは、樹齢が軽く数千年を超えるというから、その時間感覚に圧倒される。