故郷≪新潟≫の日々

満65歳で中国・黒龍江大学を定年退職した後、生まれ故郷の新潟に戻り、日々の生活を写真とともに日記風に綴っていくもの。

No.609 「ハルビン駅に到着」のお話。

2015年09月01日 | 日記

5日間の「中国・内モンゴル自治区}の旅が終了した。夜行寝台列車で熟眠した私は午前4時過ぎに目が覚めた。どこかで見た景色が車窓から見えてきた。それは私が黒龍江大学に勤務していた頃、旅行で訪れた「大慶油田」地帯にある石油掘削機であった。掘削機は米ツキバッタのように機械の頭を上下に動かしていた。

 

この掘削機は数台ではなく、数㎞にわたって見ることができる。正に壮大な光景である。夜行寝台列車は午前5時30分頃、新設された新幹線の「大慶東駅」を通過した。まだ「ハルビン駅」⇔「大慶東駅」は開通していないが、現在、試験運転を開始している。在来線と並行して新幹線の高架橋が延々と続いていた。

 

残念ながら一瞬の出来事で、私はシャッターチャンスを逃してしまったが、新幹線が快適に走行している姿も見ることができた。「ハルビン駅」に近づくとトウモロコシ畑が続き、その後、林立する30階建ての高層ビルが見えてきた。突然、列車内のバックグランド・ミュージックとして、約30年前に歌手・日野美歌が歌った「氷雨」という曲が流れてきたのには驚いた。

 

夜行寝台列車は定刻の午前6時49分に「ハルビン駅」に到着した。さすがに人口が1.000万人を超えるハルビン市である。駅の混雑ぶりは言葉では言い表せないほどの人の波であった。 

(参考)

新幹線は既に「ハルビン駅」⇔「大連駅」間と「ハルビン駅」⇔「北京駅」間が完成し、どちらも5時間余りで到着できるようになったという。また「ハルビン駅」⇒「大慶東駅」経由の「チチハル駅」までの新幹線が現在、建設中である。益々、便利になっていく中国の新幹線網である。

 

「大慶油田」地帯にある石油掘削機が機械の頭を上下に動かしていた

在来線と並行して新幹線の高架橋が続いていた。

新幹線のすぐ近くでも石油の掘削が行われていた。

私達が泊まった、2段ベッドの4人用寝台列車の個室。

この列車には洋式のトイレも設置されていた。

トウモロコシ畑が続き、その後、林立する30階建ての高層ビルが見えてきた。

ハルビン駅の混雑ぶりは言葉では言い表せないほどの人の波であった。