故郷≪新潟≫の日々

満65歳で中国・黒龍江大学を定年退職した後、生まれ故郷の新潟に戻り、日々の生活を写真とともに日記風に綴っていくもの。

No.431 「酒蔵見学」のお話。

2015年03月07日 | 日記

「佐潟」の遊歩道での散策を楽しんだ後、私達は新潟市西蒲区石瀬にある宝山酒造の≪酒蔵≫を見学した。入口には「見学は予約制となっております。事前に連絡してください。」という看板が掲げられていた。予約をしていなかったが「ダメもと」で見学できるよう頼んでみた。

 

しばらくして宝山酒造の社長の奥様が笑顔で迎えてくれた。お聞きすれば、顔には化粧品は一切使わず、宝山酒造の「お酒」を毎日顔に塗っているとのこと。奥様の肌の色艶がいい理由が分かった。1884年の創業という歴史のある≪酒蔵≫で、年間約16.000人もの見学者が訪れているという。

 

私達は酒の香りが漂う薄暗い≪酒蔵≫を丁寧に案内していただいた。奥様から『皆さんもここの「お酒」を肌に塗ってみてください。肌に合わない場合は飲んでください。』との説明があった。私達はテーブルの上に出された≪6種類≫の日本酒をゆっくりと味わってみた。全て“コク”があり美味しく試飲することができた。

 

この部屋の壁には新潟県出身の田中角栄首相直筆の毛筆で国交途絶 幾星霜、修好再開 秋将到、隣人眼温吾 人迎、北京空晴 秋気深≫と書かれた「色紙」(1972年9月26日)が掛けられていた。 (意味)⇒『 国交が絶えて何年過ぎたことだろう。(両国の)国交回復の機が到来した。中国人民の眼は温かく我々を迎えてくれた。北京の空は晴れて秋の気配が深い。』 

 

天国におられる田中首相は、現在の日中関係をどのように感じておられるのだろうか。

 

 肌の色艶のいい奥様の説明を聞きながら≪6種類≫の日本酒をゆっくりと味わってみた。

私が飲んで一番美味しく感じたお酒。

宝山酒造さんのお庭。

新潟県出身の田中角栄首相の直筆の「色紙」が掛けられていた。