故郷≪新潟≫の日々

満65歳で中国・黒龍江大学を定年退職した後、生まれ故郷の新潟に戻り、日々の生活を写真とともに日記風に綴っていくもの。

No.58 「のぞきからくり」のお話。  

2014年02月27日 | 日記

「のぞきからくり」とは、のぞき穴のある大きな箱の中に物語にした数枚の絵を入れておき、この絵を順次「紐」によって転換させ、箱の前方の凸レンズのある「のぞき眼鏡」から覗かせる装置である。江戸時代の人々にとって、この「のぞきからくり」は評判を呼び、瞬く間に民衆の人気を得たと言われている。


中国では既にこの「のぞきからくり」に似たような物があったと言われている。この日参観に来られた黒龍江大学と延辺大学の学生に「中国で見たことがありますか?」と聞いてみたが、若い学生たちは誰も「見たことがない。」という。新潟市巻郷土資料館にある「のぞきからくり」は、日本に現存する「3台」のうちの「2台」が保存されている。


この日は休館日にも拘らず、館長さんのご配慮により、特別に「幽霊の継子いじめ」と「八百屋お七」を演じていただいた。さすが≪新潟市指定有形民俗文化財≫だけのことはある。「のぞきからくり」の箱の前にある直径10cm程の丸い「のぞき眼鏡」に額をつけてじっと目を凝らして女性館長さんの迫力のある物語を聞いていた学生たちは大きな感動を覚えたようだ。


新潟市巻郷土資料館にある「のぞきからくり」は、日本に現存する3台のうちの2台が保存されている。

この日は休館日。 館長さんのご配慮により、特別に開館していただいた。

「のぞきからくり」は、日本に現存する3台のうちの2台がここに保存されているという。

「のぞきからくり」

館長さん(右上)のご配慮により、特別に「幽霊の継子いじめ」と「八百屋お七」を演じていただいた。

「のぞきからくり」の箱の前にある直径10cm程の「のぞき眼鏡」に額をつけて迫力のある物語を聞く学生たち。

「のぞきからくり」

「のぞきからくり」    直径10cm程の丸い「のぞき眼鏡」から見える光景。7枚の絵が順次、出てくる。

八百屋お七の「のぞきからくり」。

「のぞきからくり」    紐を引くと中の絵が変わる。

「のぞきからくり」