マラソンランナー文藝春秋このアイテムの詳細を見る |
書名 :マラソンランナー
著者名 :後藤正治
出版社 :文藝春秋
刊行年 :2003/12/30
日付 :2006/09/27
定価 :700円
入手法 :図書館
読書ペース/分:1.52P
評価:○
今月 25冊目 今年 194冊目
【書抜き】
*マラソンは、体質や心肺機能といった肉体の素質もさることながら、耐久力と精神力の持つウエートが高い。加えて長期のストイックな鍛錬を要する競技の特性は日本人向けであった。
*いつしか「時代のなかのランナーたち」という言葉がよぎるようになった。
*競技は礼儀に始まり礼儀に終わる。心で走れ。
*ランナーたちは誰もがんばる。ただし、限界点を超えてなおがんばれるランナーはめったにいない。有森にはそれがあった。
【コメント】
*ノンフィクションライター後藤正治氏が描く「時代のなかのランナーたち」。
マラソンという孤独なスポーツに人はどう向き合うか?
時代とともに変わりゆく価値観、人生観の変遷をうまく描いている。
*円谷幸吉に代表される国や会社を必要以上に背負ってしまった世代から、自分自身のために、楽しむために走るランナーが増えてきている。それが当然だし、そうでなくてはいけない。
*明治から現代にいたる日本人ランナーの精神史ともいえる内容である。
全編を通していえるのは、それぞれの時代のどのランナーたちも「純粋」で「清清しい」ということだ。
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