2008年卒業(本校16期生)の海山龍明さんを紹介します。
海山さんには、本校在学中、私のバンドでドラムを叩いてもらっていました。
以前、このページで紹介した松田直人さんがベースを弾いていた、あのバンドです。
海山さんが高校在学中、
彼の名前のひと文字「龍」から、
もう一人「龍」の文字を名前に持つ生徒と海山さんの二人を合わせて、
私は彼らを「Double Dragon」と呼んでいました(笑)
在学中の彼は、
「コンピューター管理委員会Computer Network Committee」の委員長として、
本校の「ネット環境創成期」にその整備に尽力してくれただけでなく、
「体育祭実行委員会 Kumolympic Committee」でも副委員長を務め、
さらに生徒会規約の改善を目的とした
「規約改正委員会 Constitution Amendment Committee」の委員長をも務めました。
また、高校3年の卒業前には、「卒業準備委員会 Graduation Committee」の委員長として、
卒業式で歌う歌の選定と合唱練習を取り仕切り、
卒業制作として3年間の活動を動画にまとめてDVDとして卒業してゆく高校3年生全員に配りました。
他にも高校2年時には、
「卒業してゆく高校3年生を送る会」を仕切る「Midnight Kumon Committee」の副委員長として活躍。
海山さんの尽力なしには、この学年の行事は成り立たなかった、と言っても過言ではありません。
その行動力と指導力は過去16年間の私の本校でのキャリアの中でも群を抜いたものでした。
そんな彼と様々に活動を行う中で私が彼に対して持っていた率直な思いは、
「コイツは将来、大物になるぞ」というものでしたが、
その予感は的中しましたね。
海山さんは本校卒業後、早稲田大学政治経済学部に進学。卒業後にはBusinessWeek誌の「キャリアスタートに最適な企業」部門で全米1位にも選ばれた経営コンサルティングファームであるDeloitteの日本支社に入社しました。
その後、幾つかのグローバルプロジェクトを経験したのち退職し、
HowTravelという旅行情報サイトを運営する会社を立ち上げて代表を務めています。
彼が経営するHowTravel は月間35万アクセスを誇るサイトなのだそうです。
正真正銘の「大物」になった、ということですね。
お話を伺いました。
ー海山さんにとって、KLAS とはどんな所でしたか?
KLAS の良いところは、「常識」という枠にとらわれず「全方向の可能性を引き出してくれる」というところだと思います。
多くの日本の高校では、第一の目標が受験戦争での勝利に置かれ、高校生活の大半を勉強に費やすことになります。しかし、「勉強」という分野のみでの競争に勝てる人間は本当に一握りです。「スポーツ」や「芸術」、「音楽」などに情熱を捧げていればもっと違う将来があったかもしれないのに、「勉強」という一つの尺度の下で優劣が決められてしまいます。その結果、本来は持っていた可能性を潰してしまっている人も多いのではないでしょうか。
一方、KLASでは自分が本当にやりたいこと、自分が得意なことに時間を割いて、それを将来に生かす環境が整っています。その背景には、大きく3つの要因があります。
① KLASにはあらゆる可能性を引き出す環境が整っている
KLASには一芸に秀でた人が活躍する舞台が数多くあります。例えば、音楽が好きな人には校内のミュージカルやルクセンブルクでの音楽祭が、国際的な活動をしたい人はオランダハーグの模擬国連が、ボランティアが好きな人にはザンビアやネパールへのボランティアトリップなんてのもあります。もちろん、勉強がしたい人のために優秀な教師陣やアメリカの大学への留学システムもあります。
② KLASにいる間に必ずしも受験勉強を開始する必要がない
KLASは7月入学、5月卒業であるため、日本の大学を受験する場合は通常一年間ずれが生じます。5月に卒業後、受験まで約10カ月もの時間があるのです。また、海外の大学には日本のセンター試験のような一発勝負の受験システムはありません。いずれにしても、KLAS在籍期間中に受験勉強を必ずしも開始する必要はありません。かくいう私も帰国後から受験勉強を始めました。その結果、KLASにいる3年間ずっとやりたいことに打ち込むことができます。
③ 近年の日本の大学では、学力以外も大学受験で評価されるようになっている
KLASに行く大きな理由の一つがこれです。東大・京大・慶応・早稲田などの有名大学ですら、受験方法にAO入試を持っています。このAO入試というのは、学力以外の一芸に秀でた人を入学させたいという入試形態で、KLAS生徒のような海外留学をしていたという経験は高く評価されます。また、KLASに在籍した3年間にチャレンジしたことがそのまま受験で価値を発揮するのです。実際、KLAS生の多くは一流大学への合格を総なめしています。
ーKLASで学び経験したことが、今の自分にどう役立っていますか?
KLASで得たものの一つは、自分の思う通りに好きなことをして良いという考え方です。私自身は得意なことがあったわけではないのですが、その代わりKLAS在籍時は片っ端から目の前のチャンスに手を伸ばしました。5つの委員会で委員長・副委員長をし、4つの部活に入り、6つのバンドでドラムを叩き、模擬国連にも2年連続で参加しました。常に自分が好きなことに精一杯の毎日でした。
今私が自分で起業して、将来への不安や周りからの心配を跳ね除けつつ、真っすぐ前を向いてやっていけているのは、間違いなくKLASでの経験があったからだと思います。世間一般の「常識」という枠をぶち壊し、可能性を広げてくれる、そんな高校でした。
以前、本ページで紹介した、私が執筆したサイト記事は、
実は海山さんのアドバイスによって実現したものなのです。
アルプスでスキー・スノボーを楽しむ!スイスのレザン在住者がご紹介
海山さんの現在は、まさに、社会を縦横に駆け巡るDragonのような活躍ぶり。
在学中に私がつけた彼へのニック・ネームは「大当たり」だったのかも知れません(笑)
16年間、同じ高校に勤めていることで得られるものは様々ありますが、
そのうちの大きな部分を占めるのが、
こんな風に社会の中枢を担うようになった卒業生とのつながりです。
彼らが大きく成長して、実社会で活躍している様子を聞くにつけ、
なんとも言えない幸福感に包まれるのであります。。。
海山さんには、本校在学中、私のバンドでドラムを叩いてもらっていました。
以前、このページで紹介した松田直人さんがベースを弾いていた、あのバンドです。
海山さんが高校在学中、
彼の名前のひと文字「龍」から、
もう一人「龍」の文字を名前に持つ生徒と海山さんの二人を合わせて、
私は彼らを「Double Dragon」と呼んでいました(笑)
在学中の彼は、
「コンピューター管理委員会Computer Network Committee」の委員長として、
本校の「ネット環境創成期」にその整備に尽力してくれただけでなく、
「体育祭実行委員会 Kumolympic Committee」でも副委員長を務め、
さらに生徒会規約の改善を目的とした
「規約改正委員会 Constitution Amendment Committee」の委員長をも務めました。
また、高校3年の卒業前には、「卒業準備委員会 Graduation Committee」の委員長として、
卒業式で歌う歌の選定と合唱練習を取り仕切り、
卒業制作として3年間の活動を動画にまとめてDVDとして卒業してゆく高校3年生全員に配りました。
他にも高校2年時には、
「卒業してゆく高校3年生を送る会」を仕切る「Midnight Kumon Committee」の副委員長として活躍。
海山さんの尽力なしには、この学年の行事は成り立たなかった、と言っても過言ではありません。
その行動力と指導力は過去16年間の私の本校でのキャリアの中でも群を抜いたものでした。
そんな彼と様々に活動を行う中で私が彼に対して持っていた率直な思いは、
「コイツは将来、大物になるぞ」というものでしたが、
その予感は的中しましたね。
海山さんは本校卒業後、早稲田大学政治経済学部に進学。卒業後にはBusinessWeek誌の「キャリアスタートに最適な企業」部門で全米1位にも選ばれた経営コンサルティングファームであるDeloitteの日本支社に入社しました。
その後、幾つかのグローバルプロジェクトを経験したのち退職し、
HowTravelという旅行情報サイトを運営する会社を立ち上げて代表を務めています。
彼が経営するHowTravel は月間35万アクセスを誇るサイトなのだそうです。
正真正銘の「大物」になった、ということですね。
お話を伺いました。
ー海山さんにとって、KLAS とはどんな所でしたか?
KLAS の良いところは、「常識」という枠にとらわれず「全方向の可能性を引き出してくれる」というところだと思います。
多くの日本の高校では、第一の目標が受験戦争での勝利に置かれ、高校生活の大半を勉強に費やすことになります。しかし、「勉強」という分野のみでの競争に勝てる人間は本当に一握りです。「スポーツ」や「芸術」、「音楽」などに情熱を捧げていればもっと違う将来があったかもしれないのに、「勉強」という一つの尺度の下で優劣が決められてしまいます。その結果、本来は持っていた可能性を潰してしまっている人も多いのではないでしょうか。
一方、KLASでは自分が本当にやりたいこと、自分が得意なことに時間を割いて、それを将来に生かす環境が整っています。その背景には、大きく3つの要因があります。
① KLASにはあらゆる可能性を引き出す環境が整っている
KLASには一芸に秀でた人が活躍する舞台が数多くあります。例えば、音楽が好きな人には校内のミュージカルやルクセンブルクでの音楽祭が、国際的な活動をしたい人はオランダハーグの模擬国連が、ボランティアが好きな人にはザンビアやネパールへのボランティアトリップなんてのもあります。もちろん、勉強がしたい人のために優秀な教師陣やアメリカの大学への留学システムもあります。
② KLASにいる間に必ずしも受験勉強を開始する必要がない
KLASは7月入学、5月卒業であるため、日本の大学を受験する場合は通常一年間ずれが生じます。5月に卒業後、受験まで約10カ月もの時間があるのです。また、海外の大学には日本のセンター試験のような一発勝負の受験システムはありません。いずれにしても、KLAS在籍期間中に受験勉強を必ずしも開始する必要はありません。かくいう私も帰国後から受験勉強を始めました。その結果、KLASにいる3年間ずっとやりたいことに打ち込むことができます。
③ 近年の日本の大学では、学力以外も大学受験で評価されるようになっている
KLASに行く大きな理由の一つがこれです。東大・京大・慶応・早稲田などの有名大学ですら、受験方法にAO入試を持っています。このAO入試というのは、学力以外の一芸に秀でた人を入学させたいという入試形態で、KLAS生徒のような海外留学をしていたという経験は高く評価されます。また、KLASに在籍した3年間にチャレンジしたことがそのまま受験で価値を発揮するのです。実際、KLAS生の多くは一流大学への合格を総なめしています。
ーKLASで学び経験したことが、今の自分にどう役立っていますか?
KLASで得たものの一つは、自分の思う通りに好きなことをして良いという考え方です。私自身は得意なことがあったわけではないのですが、その代わりKLAS在籍時は片っ端から目の前のチャンスに手を伸ばしました。5つの委員会で委員長・副委員長をし、4つの部活に入り、6つのバンドでドラムを叩き、模擬国連にも2年連続で参加しました。常に自分が好きなことに精一杯の毎日でした。
今私が自分で起業して、将来への不安や周りからの心配を跳ね除けつつ、真っすぐ前を向いてやっていけているのは、間違いなくKLASでの経験があったからだと思います。世間一般の「常識」という枠をぶち壊し、可能性を広げてくれる、そんな高校でした。
以前、本ページで紹介した、私が執筆したサイト記事は、
実は海山さんのアドバイスによって実現したものなのです。
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海山さんの現在は、まさに、社会を縦横に駆け巡るDragonのような活躍ぶり。
在学中に私がつけた彼へのニック・ネームは「大当たり」だったのかも知れません(笑)
16年間、同じ高校に勤めていることで得られるものは様々ありますが、
そのうちの大きな部分を占めるのが、
こんな風に社会の中枢を担うようになった卒業生とのつながりです。
彼らが大きく成長して、実社会で活躍している様子を聞くにつけ、
なんとも言えない幸福感に包まれるのであります。。。