落合の「采配」を買おうと思って本屋へ。
ちょっと立ち読みしたら、買う気が消えていった。
★日本シリーズで完全試合目前のヤマイを変えた理由。
3回に豆がつぶれた
本人が限界といってる
逆転されたら、おそらくそのまま連敗して、シリーズを失う。
監督は勝利がすべて。
批判はすべて受ける。
→ な~んだ、豆がつぶれて限界ならまぁ、そりゃそうだろうっていう感じ。
★落合は現役の頃、試合にでるために
レギュラーが空いていた二塁手をねらった
スイッチヒッターまで考えていた
→ そういう人もいるでしょう。
★子供が生まれたが、野球の練習に打ち込んだ
→ そうでしょう、そうでしょう。
なぜ買う気が失せたかというと、どれもこれも当たり前な感じがしたからだ。
期待していたのは、もっとプロらしい、玄人らしい、着想というか、アイデアというか、思ってもみなかったような、意外な事実がてんこ盛りと思ったからだ。
「逆張り」という語がある。大衆の意向とは逆に株を買ったり打ったりする方法だ。
一見すると、常識から外れているようだが、実は合理的な理由が潜んでいる。
落合はヤマイを交替させたり、トレード補強をしなかったり、「逆張り」をしていたように思えるが、本の中の理由があまりに素直だったから、ちょっとがっかりした。
「ヤマイを交替させたのは、外角低めのスライダーが5センチほど中に集まりだしていた」とか、
「前半は汗が全体から出ていたが、7回から呼吸の回数が増えていたからだ」とか、
「代打逆転HRが打てたのは、それまでの投球をみていて、1-2のカウントではアウトコースにストレートを投げるからそれをライトに打とうと狙ってたから打てたのだ」とか、
「ブランコの打撃のここを修正したら打てるようになると思ったから補強しなかった」とか、
そういう玄人っぽい、裏話が聞きたかった。残念である。