こまんたれぶ~下福田小学校

当時の同級生との交流場所
(ここ数年は模型三昧)

零戦32型 その1

2010-04-29 22:22:57 | Weblog
他の型と同時に製作を進めていたので、完成しちゃいました。
(マーキングはこれからです)

32型は発動機を940馬力の栄12型から1130馬力の栄21型へ換装、
この為にエンジン後方の燃料タンク容積が激減しています。

燃料タンク容量の減少は、主翼内へのタンク増設で多少は改善していますが、
新型エンジンによる燃費の低下もあり、32型の航続距離は短くなっています。

登場した当時、21型は1号零戦と呼ばれており、32型は2号零戦と呼ばれていたそうです。

最大の特徴は主翼端を50cmづつ切り詰めた事で
スパッと切り落とした様な外観は零戦の中でも異様な存在です。
なんとなく日本機っぽく見えないデザインですね。

32型が投入された当時、海軍はガダルカナル攻防戦に突入しており、
新型零戦の華々しいデビューになる筈だったのですが、航続距離の問題が表面化。
(ラバウルからガダルカナルまでの長距離飛行に対し32型はダメ出し)
生産は三菱のみで、僅か343機で終了してしまいます。

32型の航続距離問題は海軍の開発担当者が辞表を提出する程の問題に発展(2号零戦問題)
(実際には落下式燃料タンクを装備すれば問題となる程の航続距離低下ではなかった)

こんな事が原因で一般に32型は失敗作の様に語られてきました。
かくいう私も零戦の模型の中では32型は最も製作した回数が少ないです。
しかし、横転性など空中戦能力の向上や優先的に航空母艦に配備された事実が発覚する等、
以前に比べ評価を見直されつつある機体です。

32型は最近まで空母での運用実績は無いと言われていましたが、
航空母艦の甲板から発艦する写真が出てくる等、定説は覆されています。
太平洋戦争が終結して半世紀以上が経過しましたが、まだまだ新発見は多いんですね。

零戦21型 その6

2010-04-29 15:57:01 | Weblog
今回、零戦21型は3機を作製しています。

前面灰色、上面を濃緑色と来たので最後は全面濃緑色の塗装を選びました。
(全面が濃緑色の零戦は珍しいと思います)

昭和17年11月~19年2月まで鹿児島に展開した、第261航空隊(虎部隊)の1機になります。

この零戦、今までに作成したタイプが三菱製だったの対し、中島でのライセンス版です。
キットは別部品で中島製零戦の特徴である少し長めのプロペラスピナーを同梱、
指定通りに使用してみましたが、殆ど違いが判りません。(1/144では小さすぎ?)

機体は主翼の上下面に白帯が襷掛けになっており、胴体にも白線が2本。
零戦の中でも派手なマーキングです。

さて、これで全ての21型が出来上がりましたので次回からは32型の製作に入ります。