クパチーノ再訪

夫のアメリカ赴任について行くブログ

アラスカ旅行 - オーロラ

2010年10月04日 | 旅行
注意:このページの写真は、最初の一枚を除いて Auto Contrast という加工をしてあります。
というのも、普通のデジカメだったので、並の明るさのオーロラは写らなかったんです。失敗 
でも、結果的には、加工後の写真のほうが実際に見えたものに近いです。

加工前の写真は、本当に驚くほど明るかったものが、かろうじて下のような感じに。



  

曇りや雨か雪、というのがこの数日の天気予報だったので、滞在中にオーロラが見られるのか心配でした。
それがこの日の夜は予想外の晴れ!
今日を逃してはならない!のような気持ちで、日没後はたびたびロッジの外へ出て空をチェックしていました。
周りには何もない一軒家。他に泊まり客もなく、外灯はオーロラを見るために消してくれます。
まだ冬の初めなので、それほど寒くもなくじっとしていられました。


日が沈むと、早くから西でオレンジ色に光りだしたのはおそらくアルクトゥルス。その上に冠座。
少し南のほうには、空を縦割りにするように天の川が徐々にきれいに見えてきます。
琴座のベガや白鳥座のデネブ、さらに南には、おそらくシリウスと思われるやたらと明るい星。

一方北側は、北斗七星と北極星、そしてカシオペア座がずいぶんとコンパクトに、上のほうで回転する感じ。
この時期カシオペア座の近くに彗星があるそうですが、それはどれかわかりませんでした。

子供の頃、季節が変わるたびにプラネタリウムに連れて行ってもらったものですが、記憶にある星座は一通り見つけ・・・

でも、空は「真っ暗」というほどにはなりません。
やっぱり真冬に来た方がよかったのかしら~、と思い始めた頃、ぼんやりと下を中心に弧を描く淡い光が北側で発生。
しばらく見ているとだんだん濃くなってきますが、白っぽくて雲が出ているかのようにも見えます。
あまりにもきれいな帯状だからもしかして・・・と思っていると、白っぽい帯の下側が徐々にくっきりと。

「これは?!」

とドキドキしながら見ているうちに、ゆらゆらと揺れ始め、かと思うと2本、3本、4本と増え




「オーロラだ!」と確信が持てるようになりました。
明るさもどんどん強くなります。
でも、色は写真の緑よりももっと白っぽい感じです。

輝きだすと変化も早く、瞬く間に頭上にガーッと伸びて、いつの間にやら北西から南東へつながる
巨大なオーロラになりました。

これは真上


南東側は、とぐろの形のままどんどん動くので、まるで炎が揺れているかのようです。
  

 

北西側は、力強い吹きだしのような感じ
 

首をぶんぶん振り回さないと、すべてが見えない、刻々と動きまわるオーロラ!
あまりの大ブレイクに、夫と二人、大はしゃぎに 

写真などで想像していたオーロラは、空の一部にゆらゆら出るイメージだったので、本当に驚きました。

待つのは長く感じたけど、特に明るかった時間はせいぜい15分ぐらいでしょうか。
その後、すうっと光は消えて行き、静かな夜が戻ってきます。
何とも不思議、とても面白くて、しばし眠いのを忘れて興奮していました。

見に来てよかった~!