柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

葬儀社のアフターサポート

2018年08月14日 | 葬儀の世界
葬儀社は毎日ご遺族と接しています。

葬儀を実際に体験した方は、どんなチラシや説明より

葬儀社の中身をご存知です。

既存顧客にかかるコストが1だとすれば

新しい顧客を獲得するコストは5倍かかると言われています。

そう考えると

自社の中身を知っているご遺族は長ーくお付き合いをしないと大損をします。


葬儀は人がいる限り発生するものです。

ただどんなに、「いい葬儀をしてもらった」と感激していただいても

時間がたてば、その気持ちは薄らぎます。

近くに新しい葬儀社ができて

素敵な会館で、魅力的なイベントを開催されれば

他者への興味を感じるのは当たり前です。


そう考えると葬儀社のアフターサポートって

位牌や仏壇、墓、また法要のお世話で終わるのは、どうなのでしょうか?

その後どれだけ遺族と接点を持つかを工夫すべきですね。


葬儀後に故人の後始末に遺族は追われます。

その時のサポートは当然ながら

その後に来る悲嘆のサポートもしてください。

長い人は3年も5年もかかります。

それと同時に、遺族自身の生活を豊かにするために

セミナーやカルチャーを開催すると

年に数回~ のお付き合いができます。

そこには地域の高齢者(新規顧客)も参加してもらってください。


接触の機会が多いほど

人は好感を持ちます。

顧客というより葬儀社のファンになります。

ファンになると信頼が生まれます。


高齢者に共通すると心理に

「行く場所探し」「楽しさ探し」「安心できる場所探し」があります。

高齢になると難しくなる「新しい友人」を見つける人も沢山います。


葬儀社はいつまでご遺族と付き合えるのかによって

既存顧客という固定資産を持つかどうかが決まります。


アッ! その前にご遺族を満足させる葬儀施行をすることが大前提ですよ!

「こんなとこで2度と葬儀をするものか」って思われたら

いくら接触を図っても無駄です。




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