柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

死後の手続きが始まりました

2011年04月28日 | 事前相談・アフターサポート
父が亡くなって、4か月がたちました。
相続の事もあり、母は残高証明を貰う為に銀行へ出かけました。
残高証明は証券会社でも必要です。
84歳ですが、長年会社の経理にかかわり、つい最近まで帳簿をつけていたので
高齢の割には、行動力が有る人です。

しかし、3つの銀行と2つの証券会社で用意するように言われた書類は、少しずつ違いがあり
メモはしたものの、母にはよく理解できなかったようです。

目も悪くて、耳も聞こえない高齢者には、
聞きなれない言葉は、さらに解りにくいのです。

「私はこの頃、頭が悪くなってしまい、よく解らない」
父が亡くなってから、母はよくこの言葉を口にするようになりました。
聡明な人だっただけに、可哀想だな、と思います。
実際にはそれほど理解力が衰えたとは思えないのですが
不安な気持ちが、母を変えているようです。

仕事を持つ子供たが、いつも母と行動を共にはできないので
司法書士の先生にお願いして、相続に必要な書類を取って頂くようにしました。

「銀行の説明は皆さんには解りにくいんですよ。あなただけではないですから。」と
司法書士の先生の話に、母は少し安心していました。

遺族の方から「土地の名義変更はすぐにしなくても大丈夫だから」と聞く事があります。
時間はあっという間に過ぎていくものです。
土地の公図は古いとかなり現状と変わっています。名義が古ければ余計解り難くなります。
まして地震や津波が跡方もなくなる、現実が起きています。
面倒でもその都度、名義変更してきちんと把握しておいた方がいいですね。

私は葬儀後の遺族に必ずこんな話をして、手続きを促します。
結局はその方の為になる事だと思っていますので。
遺族をサポートするのは、こんなアドバイスなんです。





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