稽古に入る前の台本の読んだ数、その読みの深さの違いが、その公演の演技の出来を決定する。
これは常々私が初顔合わせで台本を役者に渡す時に行っている言葉です。
劇団芝居屋では公演の稽古期間を45回と決めています。
これは当面の事で、劇団員の技量や芝居に対する姿勢が向上した時、その期間も40回や35回と変わっていく事を望んでいますが、24回の公演を重ねた今日でも45回の数字は変わっていません。
それはともかく、今回の出演者の中でも、45回の稽古スケジュールを目の当たりにした時、45回しかないと考える役者と、45回もあると考える役者にきれいに別れます。
45回しかないと考える役者は、芝居屋の芝居に多く拘わっている役者や、芝居屋の芝居に出たいと思ってくる役者に多いようです。
まだ45回もある。こう考える役者はやはり経験の浅い役者です。
しかない派は、自分で考えたい役者達です。役創りを楽しんでいる役者です。
私は彼らと芝居をしたい。
もある派は、教えを乞おうとしている役者です。未熟を売り物にしている役者になりたい人達です。
私は願い下げだ。
どんなに未熟であろうがしなければならない事をなせば、何かが自分の中に生まれるものです。
でも、生まれません。
それは読みが足りないからです。もっと読みなさい。
自分の読み方に疑問を持ちなさい。
そして工夫をすべきです。
まだ45回もある?
とんでもない、稽古が始まってから何日経ってる?台本をもらってから何週間経ってる?
稽古は残り43回。もあるのか?しかないのか?
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます