すもーる・すたっふ
”愚直に”Th!nk Different for Serendipity
 



KEIO UNIVERSITY SFC GLOBAL CAMPUS (SFC-GC)の2004年度秋学期の『ビジネスプラン作成とその実行』の第03回 2004/10/14 ビジネスモデルの定石 / 戦略論概論 の授業ビデオを見た。タイトルは「経営戦略って何?」。
【メモ】
・ビジネスアイデア(自前)+技術(世界中からいい物を探して持ってくればいい)
・メンターシステム (asahi.comに出てた)

・学生二人が授業のレジメ、資料を作り、進行していく形式。だから、資料のタイトルが「経営戦略って何?」とくだけた感じになっていた。

ビジネスモデルって何?
・いかにして利益をあげるか →戦術
・いかに利益を用いて成長するか →戦略

戦略って何?
・剣を持ったら、どんなことをしても敵を斬る事が第一目的であり、戦略=広義のビジネスモデル
・相手が斬りかかってくる剣を、受ける、打つ、当てる、ねばる、触るって事があったとしても、それは全て敵を斬るためのきっかけであり、戦術の一つ=狭義のビジネスモデル
(「五輪書 水之巻」宮本武蔵)
・「成長していくために、どんな事業を展開して、どこで利益を上げていけば良いか?」

ラーメン屋の戦略
成長するために何に投資するか

戦略を立てるための戦略
基本的な戦略立案
・ドメインの確立 飲食店かラーメン屋か
・事業の選択→成長戦略
・事業戦略の確立→競争戦略

事業の選択 BCGのPPM
・成長率大→資金の流出、市場シェア大→利益
・成長率が低くて(資金流出小)、シェアが大きい(利益大)のが「金のなる木」
・「金のなる木」の利益をどこに回すか。何を狙って、成長率の高いどの事業に資金をつぎ込むか=事業ミックス戦略
・どう使うと、ビジネスの意思決定に有効かを考える
・金を稼いでいるところと、将来の稼ぎを出すところをマネジメントする。全部が「金のなる木」は短期的にはいいが、将来の備えがない。
・“Strategy”に紹介されている方法論は、既にリソースを持ち、なんらかの事業を展開している企業の新規事業向け

シーズから事業へ
・シーズ整理シート
・議論のたたき台
・書けないところが問題点
・投資家など第3者とのコミュニケーション
・高校生の素人にわかる言葉で。専門家から一般ユーザを対象。

シーズ整理シート
・あなたの技術シーズはどの分野ですか
・要素技術は何ですか
・どんな点で社会に貢献できると思いますか
・商品におけるあなたのシーズの貢献度はどの程度ですか
・技術シーズの特徴は何ですか
・考えられる応用例、アプリケーションはどんなものがありますか

「プレゼンシートの例」の紹介
あきない・えーど事業計画書その2 『エグゼクティブサマリー


シーズ整理シートは技術開発の研究構想をプレゼンテーションする場合にも有効なツールだと思う。Never too late. Go for it! の「キャズム」に今回のシーズ整理シートと関連する内容があったので引用しておく。
・キャズムを超えられるかどうかを計るには、以下の空欄が埋められればよい
  あなたの製品(サービス)は
  ( 1 )で問題を抱えている
  ( 2 )向けの、
  ( 3 )の製品(サービス)であり
  ( 4 )することができる。
  そして、( 5 )とは違って
  この製品(サービス)には、( 6 )が備わっている。

  (1)市場で流通している「代替手段」
  (2)橋頭堡となるターゲット・カスタマー
  (3)この製品(サービス)のカテゴリー
  (4)この製品(サービス)が解決できること
  (5)対抗製品
  (6)製品環境全体の機能

   例:シリコングラフィックス
   「撮影した映画フィルムの編集」で問題を抱えている
   「フィルム編集技術者」向けの
   「デジタル編集システム」の製品であり、
   「映像をいかようにも作り出す」ことができる。
   そして、「サン、IBMなどのワークステーション」とは違って、
   この製品には、「他のフィルム編集機器と接続するためのインタフェース」が備わっている。

・具体的には、以下の項目を検討する必要がある
  ・ターゲットカスタマー
  ・購入の必然性
  ・ホールプロダクト
  ・競争相手
  ・パートナーと提携企業
  ・販売チャネル
  ・価格設定
  ・企業のポジショニング
  ・次なるターゲットカスタマー


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#関連エントリー 慶応大学SFC-GC「ビジネスプラン作成とその実行」メモ(2)




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