すもーる・すたっふ
”愚直に”Th!nk Different for Serendipity
 



「ラッキーをつかみ取る技術」を読了。少し違和感のあるタイトルだったが、中身を拾い読みしたところ、なかなか為になることが書いてあるので読むことにした。自分の生き方、働き方を考える上でも、セレンディピティを考える上でも、取り入れたいと思わせる示唆が随所にある。これまでの受動的な自分を反省し、主体的に行動することを肝に銘じたい。

序章で「そもそもラッキーとは何か」に対する著者の考えを述べている。幸運を必然にするのは、セレンディピティの考え方そのものであると思う。
本書では「ラッキー」を、あくまで"lucky”の名詞の定義である「幸運なもの、幸運をもたらすもの」ととらえています。"lucky"は、巡り合わせや偶然ではなく、自分の意志、働きかけで手にすることができるものである、と考えるからです。言い方を換えれば、"chance"(運、偶然)を必然にすることができる、ということです。

本書では「ラッキーであるために普段から具体的な考え方や行動を取る」ことの重要性を指摘している。また「性格によって決まるのではなく、考え方や行動によって決まる」ことから、努力する、習慣付けることの意義を強調している。ただし、「努力は、『正しいこと』を『正しいやり方』でやって初めて報われる」という点がポイントである。

キャリアにおける計画された必然性理論(Career Planned-happenstance Theory)より。偶然を必然に変えるための、行動を変える5つのアプローチ
1.好奇心
2.持続
3.楽観
4.リスクテイキング
5.柔軟

第1章 ラッキーに備える
口角を上げて「いい顔」をしよう。そして、物事を楽観的に考えること。

第2章 ラッキーを呼び込む
1.エナジー・レベルを高く持つ
運動することによって、気分が爽快になり、気持ちが前向きになる。闘う気持ちが出てくる。自分のエナジー・レベルを高めることができる。
2.ありのままの自分を出す
「今ここにいる」ことにコミットして全力を尽くす。「今ここにいる」時間の積み重ねが人生の全て。

第3章 ラッキーを見つける
1.ネットワークを作り、育てる
自分で気付かないうちに、同質の人間の中で生活している。外に出て、人に会おう。
2.洞察力を持つ
現在に生きる「感覚」(五感を使って事実をありのまま取り入れる)だけでなく、し将来に夢を馳せる「直観」(ひらめくことから情報を取り入れる)を磨く。

第4章 ラッキーを取りにいく
1.自分の好奇心に蓋をしない
食わず嫌いをやめる。新しいチャレンジは新しい人との出会いを作る。
2.あえて人とは違うことをやる
自分の価値観を知る。人とは違う見方をする。将来に対する好奇心と想像力から、明確な成功イメージを持つ。

第5章 ラッキーをモノにする
1.自分の得意の型に持ち込む
自分でコントロールできないことで悩まない。自分のできることに集中する。とことんやり尽くす。
2.うまくいくまでやり切る
まず、やると決める。そして、あきらめない。

ラッキーをつかみ取る技術

光文社

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本書で以下の本が何度か引用されている。
リーディング・ザ・レボリューション

日本経済新聞社

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偶然からモノを見つけだす能力―「セレンディピティ」の活かし方

角川書店

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