ハイプカーブとは、ガートナーという米国の調査会社等が活用している技術の普及の流れを下の図のように5段階に分けて示すものです。ITバブルやその崩壊を説明する際にもこのハイプカーブが用いられることがあります。昨今、電子政府・電子自治体に対する興味の減退は、ITバブルの崩壊と同様に幻滅期(Through of Disillusionment)に入ったとも捉えること可能ですが、そのまま生産安定期(Pateau of Productivity)に入らず消えてしまう可能性もあります。確かに、行政サービスのオンライン化に過度な期待を抱いていたこともあり、実際にサービスを開始した際の利用率の低さに直面している事例も少なくありません。しかし、技術的なブレークスルー、あるいはサービスや仕組みといったソフト的な部分のイノベーションによって、何とか啓発期(Slope of Enlightenment)への移行を進めたいというのが個人的な気持ちです。利用されなかったビデオテックスのようにならないようにするためにはどうすれば良いか、もっと真剣に考えなければいけません。