すもーる・すたっふ
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アサヒビールが、『7月8日発表のPETボトル容器入りビール新商品に関するお知らせ』で、PETボトル容器入りビール新商品の発売を見合わせることを発表している。

7月に「PETボトル容器入りビール」のことを聞いたとき、時代の流れに乗った技術開発の成果だと感服していたのだが、発売を見送った理由は以下のとおり。

その後(7月の発表の後)、多くのお客様から予想を上回る反響を頂戴しました。
 この大きな反響から、当社のPETボトル容器入りビール新商品の発売をきっかけに、アルコール市場においてもPETボトル容器の普及が当初予測していた以上に加速することが想定され、順調に機能している現行のPETボトルのリサイクルシステムに多大な影響を及ぼす可能性があると判断しました。

ガスバリア性と遮光性を飛躍的に高めた『ビール用PETボトル』を開発』と7月に発表した時には、
PETボトルは、清涼飲料の容器として広く利用されていますが、ビールの容器としては、気体透過や光線透過などの要因で、現在大手ビールメーカーでは商品化している例はありません。


今回の『ビール用PETボトル』開発も、容器分野での業界に先駆けた全く新しい挑戦であり、お客様へ新たな価値をご提供することで、ビール市場全体を活性化することを目指していきます。


それが今、時代の流れには乗っているけど、社会の流れの先を行き過ぎていることが重大なリスクとなっていると判断されている。そう判断させたのは、「多くのお客様から予想を上回る反響」である。これは、一昔前なら「嬉しい悲鳴だ」とか言っていたケースではないだろうか。市場の読みがいいとか悪いとか、判断が正しいかどうかは別にして、今回のアサヒビールの判断の背景には、やはりCSR(企業の社会的責任)の理念が感じられる。そういった点で、また時代の流れを感じてしまった。


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