その「1分間」はどうやって生み出されたか

2014年01月08日 | Weblog

▼パリから半日をかけて成田、成田から一瞬だけ帰京、そして羽田からすぐ伊丹へ飛んで、大阪入り。
 そして今日、関西テレビの「水曜アンカー」の生放送に参加して、先ほどようやく東京の自宅に戻りました。
 東京も雨です。
 あす木曜日は、ニッポン放送の生ラジオ番組「ザ・ボイス」の新年初放送に参加する日です。
 珍しく飛行機に乗らない日です。


▼ところで、先ほど下掲のような書き込みがあり、びっくりしました。

~以下、引用(一部の引用)~

1/8のアンカーでは最後は時間切れでCMに行ってしまいましたが、あそこでまだ信念に基づいて発言し続けるべきだったのではないですか

~引用終わり~

 だからこそ、そのCMのあと、他の予定ニュース項目を全部、潰して、大田実海軍少将が自決のまえに遺された言葉の解説を続けましたね。
 あのCMが明けた時点で、番組全体の終了まで、あと1分20秒でした。
 そのうちの貴重な1分をもらって、最後まで話を完遂しました。
 これは番組を視ているだけで、視聴者にも分かったはずです。

 なぜなら実際に生放送の番組自体が1分20秒後に終わりましたし、その最後の1分の始まりに、ぼくは「関西テレビから1分をもらいました」と明言したからです。

「青山のニュースでズバリ」のコーナーは、いつも時間は足りません。
 いつも、無理くりその場で、時間と戦うほかありません。
 狭い報道スタジオの中でコーナー担当ディレクターが「もう話をやめてください。番組全体が壊れます」という動作をして、プレッシャーがたいへんに掛かるなか、どうにかギリギリ可能なところまで話しています。
 キャスターは、前キャスターのヤマヒロさんであれ、現キャスターの岡安ちゃんであれ、村西利恵ちゃんであれ、いつも驚くほど協力してくれます。
 しかし今日は、ふだんに増して現場でぼくが異例の時間延長をしたために、放送されなかった予定ニュース項目は、以下の通りです。(つまり、コーナーが予定時間に終わっていれば放送されていた、番組後半のニュース項目ですね)
 あえて公開します。

第五項目
●最新ニュース5本
最新1 集団強姦の容疑者逃走 4000人態勢で捜索
最新2 豊中市で94歳女性殺害
最新3 武蔵小杉駅のエスカレーターで負傷
最新4 マルハニチロ農薬混入 全面広告で回収呼びかけ
最新5 都知事選 舛添氏出馬の意向

第六項目
●ラストニュース
アメリカで記録的寒波

 これだけの予定項目をめぐって、CMの短いの時間のあいだに、ぼくはささやかに交渉し、関テレのプロデューサー、ディレクター陣、タイムキーパー、フロアディレクター、ADたち、カメラマンたち、技術者たち、すべての人々があっという間に協議し、決断し、コーナーを完成させるための1分間を作ってくれたのです。

 上記のコメントを投稿者されたかたは、「CMのために解説をやめてしまった」かのように書かれていますが、全くもって、事実に反します。事実とは真逆です。
 一体なぜ、このような思い込みになるのでしょうか。

 ひょっとして生放送ではご覧になっていなくて、ネット上にアップされたものでご覧になっていて、そのアップ分ではCMで終わってしまったかのようになっているのかも知れませんね。
 その懸念があるから、この書き込みをしました。
 投稿された方を非難しているのではなくて、このちょっと不可思議なコメントのおかげで、その懸念に気づくことができました。

 関西テレビには1日も早く、番組コンテンツの配信に踏み切ってもらいたいですね。
 ぼくはずっと、ずっと、ずーっと提起し続けているのですが…。
 テレビ界の古い体質を変えるのは、ほんとうに難しいです。

 ぼくは、ご承知のようにタレントでもなく、テレビ評論家でもなく、たとえば資源問題であれば実際に自分で借金も重ねて、海に調査船を出し、メタンハイドレートの実物を採取してくるといった実務者ですが、発信にわずかにでも携わっている以上は、フェアなコンテンツ配信などを含めて、メディアで出逢う人々に問題提起し続けていきます。

 今日の関テレのスタッフたちの、ほとんど一瞬の決断は見事だったと思います。
 ほんとうに貴重な1分を生んでくれました。
 志への理解に、感謝しています。

 そのうえで、大田少将の「後世の日本人」への問題提起については、「ことし前半に、水曜アンカーとして沖縄の大田少将自決の壕のロケにも行って、あらためてじっくりやろう」と、これは生放送の直後、関テレの担当部長も加わって有意義な話し合いをして、決めました。
 そしてぼくは、大急ぎで雨の中を、伊丹空港へ向かいました。
 この話し合いをしたために、出発時間が刻々と迫り、それは最終便でした。

 水曜アンカーは水曜アンカーなりに、こんな風にして、生み出されています。
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