チャリンコ漫遊

ゆ~っくり、の~びり、新しい景色と新しい世界を求めて…リンリン・尺八・田舎暮らし… 

先生の短歌

2005年02月11日 | 詩・歌・唄
平尾芳廣先生 紫紺の第二合同歌集より
題 木枯らしと生く  

人のみちを一途に歩むわれに添う
声なき影は従順にして

何ゆえか思い過ぎゆきし辛苦の影を
探らむと吾がてのひらを月に透かしぬ

こだま一つこだまを生みゆく谷あいに
冬をいざなう木枯らしの吹く

幾冬かを我に吹き荒るる木枯らしの
骨身にしみる歳かさねゆく

てのひらにどれほどの運を刻みいん
重き定めを知らぬ哀しさ

現世に夢は叶わぬものなるや
生きとし生きて夢すてきれず
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