チャリンコ漫遊

ゆ~っくり、の~びり、新しい景色と新しい世界を求めて…リンリン・尺八・田舎暮らし… 

童謡『月の沙漠』の意味

2020年06月25日 | リンリン

な~にも歌と関係ない昔の写真


先日カラオケ店で閉店時間がきてエンディング曲で『月の沙漠』が歌われた。
回しマイクがきて久しぶりに歌った。
子供のころからよく聞いた曲だが詞を間違えて覚えていて其のまま勝手に歌っていたようだ。
こんかい知った、分かった。

なんか~、もの悲しいメロディー。
遠い國の王子さんとお姫さんがらくだに乗って旅へ・・・
深くは考えたこと無かった。

この度、キッチリ歌わねばって歌詞を調べて居ていろいろ知ることになる。
砂漠って云えば、さはら砂漠やゴビ砂漠を直感的思う。

『月の沙漠』の歌は「砂」が「沙」と字が違うのも気付いてなかった。

「沙」水が少ない。
「漠」は広々としたようす。
土だらけの「土漠」
岩だらけの「岩漠」ってのも有るらしい。

作詞家の加藤まさお先生は藤枝市の出身だが結核を患って千葉県の御宿町で療養生活をしていたと云う。
どうもその時の御宿町の海岸の砂浜らしい?
御宿町には「月の沙漠記念館」や銅像が有るらしい。
知らなかった。

この御宿町は日本一周旅で、犬吠埼~九十九里浜~勝浦へと房総半島一周した時に128号線を通っている。残念。


結論。
この歌は『死出の旅』歌。
いろいろ納得させられる。

金の鞍には銀のカメ(瓶)
銀の鞍には金のカメ。
長い間の思いの詰まったカメを交換して紐で結んである。

3番の二人はお揃いの白い上衣を着て…は “死に衣装”。

1番では並んでました。
4番では縦一筋に…トボトボと。

4番だけが二行多いですね。
砂丘を越えてゆきました。
黙って越えてゆきました。
この砂丘は “三途の川” のこと。
らしいですよ。

さて皆さんは如何に・・・・


“白い上衣” について余談ですが…
昔、四国遍路した時に着たのは白衣、南無大師遍照金剛を着て杖ついて1ヶ月を費やし、別格合わせて108ケ寺結願した。
車で観光しながら。
ご利益ないでしょうがねぇ~
白衣の思い出ですわ。
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童謡『月の沙漠』

1)
月の沙漠をはるばると
旅のらくだがゆきました
金と銀との鞍おいて
ふたつならんでゆきました

2)
金の鞍には銀のカメ
銀の鞍には金のカメ
二つのカメはそれぞれに
紐で結んでありました

3)
先の鞍には王子さま
後の鞍にはお姫さま
乗ったふたりはお揃いの
白い上衣を着てました

4)
広い沙漠をひと筋に
ふたりは何処へゆくのでしょう
おぼろにけぶる月の夜を
対のらくだはとぼとぼと

沙丘を越えてゆきました
黙って越えてゆきました

作詩…加藤まさお (1897~1977)
作曲…佐々木すぐる(1892~1966)

大正12年(1923年)発表


大和高原の月



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