紫紺 新年号より
★古里を日日おもいつつ勤めおり
いつか帰らんと願い祈りて
★いつの日に帰れる里やと偲びいる
山谷小川の夢にもわすれず
★疲れたるこころに思う古里は
なにより安まる景色なりしよ
★柿紅葉のわずか揺らぎて天地は
陽光しずけく午後にかたむく
★臥ししまま古里の寺の鐘の
音を久しと聞きいるいまの幸せ
★三重の塔にすずめら鳴きつどい
朝の陽わずかに谷へと射しぬ
★紅葉の美しき一葉を栞として
古里のにおいを伝えんとする
★古里を日日おもいつつ勤めおり
いつか帰らんと願い祈りて
★いつの日に帰れる里やと偲びいる
山谷小川の夢にもわすれず
★疲れたるこころに思う古里は
なにより安まる景色なりしよ
★柿紅葉のわずか揺らぎて天地は
陽光しずけく午後にかたむく
★臥ししまま古里の寺の鐘の
音を久しと聞きいるいまの幸せ
★三重の塔にすずめら鳴きつどい
朝の陽わずかに谷へと射しぬ
★紅葉の美しき一葉を栞として
古里のにおいを伝えんとする