むさでん業務日誌帳(改)

むら@車掌の徒然模型日記・・・・(ちょっとだけ愚痴もあるよ!)

仁賀保は遠い・・・・!

2008-10-27 15:57:30 | 工場長の独り言

昨日のブログに書いたように 愚痴モードもちょっとだけ緩和?されたような気分ではありましたが・・・・

しかし いざ会社に来てみると そんなに緩和されている訳でも無いみたい・・・。

そんなさなか・・・・明日からまた出張に出かける事になりました。

行先は秋田県・・・・それも仁賀保というところ。 

仁賀保とは・・・秋田県内でも山形県境に程近く、陸路、空路ともに有効なアプローチ方法がありません。

鉄道好きの私としては 東京から時間的距離が最も遠い部類に入る場所となります。

空路の場合には 庄内空港や秋田空港から車を使ってのアクセスとなりますが どちらの空港も仕事に有効な時間帯の便が少なくて不便なのです。

一方、鉄道利用の場合には、東北・秋田新幹線を使ったルートと 上越新幹線を使ったルート、さらには東北・山形新幹線を使ったルートの3通りがあります。

いずれの場合でも 新幹線の終着駅から在来線に乗り換えての移動となる事は同じです。

今回の出張は 東北・秋田新幹線を使って 秋田に移動・・・、秋田からは羽越本線の特急いなほに乗って 現地にアプローチする事になりました。

実のところ・・・これ以外に良いアプローチ方法はありませんでした。

一番のネックとなっているのは羽越本線の旅客列車の運行本数が非常に少ないということ・・・。

これは昔から全くと言ってよいほど変わりません・・・。

羽越本線自体は 新潟県の新津から秋田駅までを結ぶ幹線であり、また日本海縦貫線の一部として 今や 本州~北海道を結ぶ 物流の一大幹線として機能しています。

よって本州⇔北海道間の貨物列車の運転頻度はかなり高く、ダイヤグラムを見てみても その割合は旅客列車の比ではありません。

一方で旅客輸送を見てみると、沿線には村上、鶴岡、酒田、羽後本荘等の中核都市が存在しますが、人口面でいうところの一大都市ではありません。 また国鉄時代より その管轄が 新潟、秋田の両鉄道管理局に分かれていたことも影響しており、全区間を走破する旅客列車は一部の特急を除いて皆無に等しいものです。 国鉄の分割民営化後も、同じJR東日本管内でありながら、酒田駅を分岐点に 新潟支社と秋田支社との管轄に分かれたままで、現在に至っています。

秋田から新潟へ・・・(その反対も・・・)向かった場合、日中に直通となる特急は3往復のみ・・・、それも仕事に使えそうな時間帯に走破するのは1往復しかありません。 このような状況ですから 当然、東京からのアプローチが至難になる事が判ります。

東京⇔新潟、東京⇔秋田と どちらも新幹線が1時間に1本は走っています。 しかし新幹線からの乗り継ぎに有効な列車が極めて少ない事によるものです。

自分自身・・・羽越線には何回も乗車しておりましたが、それらは皆、上野からの夜行列車でした。

夜行寝台列車が壊滅的な状態にある今日でも 上信越・羽越・奥羽線経由の寝台列車「あけぼの」号が1日1往復走破しています。

「あけぼの」号を利用すると良く判りますが、新潟県内を超え、山形県内に入るや否や中小の駅にもこまめに停車していきます・・・・。時刻表上でも容易に確認する事が出来るでしょうが、特急列車にしては 停車駅が多すぎる!という印象を受けるのです。

しかしながら、前記の現状が理解できると、このこまめな停車の目的が良く理解できるのです・・・。

すなわち、新幹線の恩恵を受け難い この地域では 夜行列車が未だに有効に機能している、といった地域である事が理解できます。

さすがに今回の出張では この「あけぼの」号は使えませんが、東京⇒仁賀保間・・・新幹線を使っても正味5時間以上・・・というのは結構な長旅となる事は 間違いありません。

せめてもの救いは 今回の出張が一人旅ではない!ということ・・・・後輩と2人で この長い工程を楽しみながら行って来る事にします・・・・。 

そんな事で 明日火曜日&水曜日は 本ブログの更新はありませんので あしからず・・・・。

無事に帰ってこれれば良いのだけれど・・・・・

今回もまた・・・・仕事絡みなんだよね。

仕事でなけりゃ、「あけぼの」で行きたいところではありますが・・・・。

しょうがないのか・・・・?