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老人たちの徘徊旅行

2016年07月29日 16時49分16秒 | フォトログ

            

 以前は自称カモシカと称した山好き写真愛好家の先輩達はすでに喜寿を超え、ピッケルどころか杖を持つのもしんどくなり、今のうちに麓で良いから山の匂いだけでも嗅ぎたいとの思いで、話がまとまりました。登るわけではないのでと7月上旬梅雨の真っただ中、立山称名滝と室堂散策、雨を覚悟の旅行に出かけました。ところが、上陸しそうな台風1号が大陸に抜けた為でしょうか、信じられない好天に恵まれました。

 落差日本一350mの称名滝は(隣のハンノキ滝500mは、流れていない時もあるので日本一とは認められないそうです)室堂行きの高原バスから遠く見物した経験はありますが、間近で見たいと云う念願がかないました。水量の多いときは水飛沫のため近くでは滝の姿を見ることは出来ずカッパ着用とのことですが、この時も滝つぼ近くではレンズを向けた瞬間曇ってしまい200mmでは苦労しました。

室堂~弥陀ヶ原はお花畑満開で、バケツ一杯の種と肥料を撒いた都会の公園に馴れた目には、烈風と強い紫外線に曝されながら養分など有りそうもない岩稜に根を張る高嶺の花はずいぶん気高く映りました。

途中出あった地元の高山植物愛好家の方からアレコレご教授頂きました。草だとばかり思っていたよく見かけるチングルマもバラ科の低木で数十年かけて育立つと教わりました。高山植物はほんの短い生育期間しかないため、多種類のものが一変に咲き出すそうです。生来花にはあまり興味がなくて、横目で見ながら通り過ぎておりましたが、今回はノンビリ、ユックリがテーマの旅で、多くの発見がありました。

旅の感動は滞在時間の長さに比例するということを実感した徘徊旅行でした。