繁浩太郎の自動車と世の中ブログ(新)

モータージャーナリストとブランドコンサルタントの両方の眼で、自動車と社会をしっかりと見ていきます。

「私の愛車遍歴」第14回 CR-Xデルソル-2

2017-01-05 19:13:54 | 日記

前回は、思い出すままに書きましたので、読みにくかったかとは思いますが・・・、

今回も思い出すままに書きたいと思います。 ・・・すみません。

 

デルソルはスポーツカーだけど、すごく走る仕様にはしない「走らないスポーツカー」という、なんか変なコンセプトのクルマの企画スタートでした。

 

と言うのも・・・・、ここから延々と説明します。

CR-Xは初代、2代目と作っていて、特に2代目はツインカムの高馬力エンジンを搭載し、非常によく走るクルマになっていました。

当時の日本の販社であるベルノ店からは、「全損の修理が結構ある」という情報が入っていました。

当時、「峠族」というのが流行っていまして、その人達がよく乗ってくれていました。

 

私が大学生の頃は私も峠と言っても六甲山ですが、当時夏には2本ある山頂までの道が上下各一方通行になり、そこが格好の走り道場になったのです。

なにせ、一方通行ですからしかも深夜だとそういうクルマしかいません。

その頃は、やはりサニーは速かったです。クロスレシオ5速のトランスミッションをもっていて、OHVですがよく回るエンジンで、名前だけDOHC?のレビンなんかを追いかけまわしていました。

そこへ、FFのチェリーX1というのが登場し、これがまた速い。

やはり、「技術の日産」だったのです。

 

私達は、変わり者の先輩が持っていたホンダ1300 99 と言って4キャブの1300cc 130PSだったかな?とにかく馬力はスゴクてエンジンもよく回りましたが、なにせ車体とシャーシがダメで、エンジンは飛んで行くのですが、クルマは曲がらないの一言で、とにかくド・ド・ドアンダーなんです。

それでも、頑張って走って帰るともうフロントのタイヤはズルズル。

その後、しばらくして、エンジンが壊れました。

 

あと一人の友達は、また変わり者でスバル1300Gだったかな? こいつもとにかく曲がらない。

ホンダ程馬力がないのが返ってよかったのを覚えています。

つまり、遅いなりにスムーズに走れる。

 

まあ、言いたいのは、昔からこんなことやっていましたが、当時は高馬力と言っても所詮しれていました。

90年の2代目CR-Xに途中参加のバルタイ1.6L Si-Rはスペック以上にスゴクて、しかも超フロントヘビーとなり、(元々はボアピッチが狭くて軽いZCエンジンで設計されていた)

これ以上は書けませんが、とにかくスピンはしやすかったです。

私も、デルソル開発中の頃、何回もこれで那須方面に遊びに行きました。

走りがいいのでついつい・・・、何回もスピンしました。

勿論、速度域も声を出して言えない高さでしたが、スピンする時はあっという間でした。大事には至らなくてよかったと分別のある今では思います。

 

また、CR-Xはアメリカでも初代から良く売れました。

小さいが、安くて、キビキビとスポーツカーのように走るので、若い人に人気でした。

若い人が乗るものですから、事故率も高くなり、とうとう車両代くらい保険料がかかるようになり、クルマの販売は厳しくなりました。

それ以前に、いくら若いユーザーが多いからと、そんなに事故率の高いクルマは社会的にも良くないだろうというような意見も出ました。

 

しかし、CR-Xはシビックシリーズ(4D,3D,シャトル)の中の1員で、CR-X=スポーツというコンセプトは、外すことかできません。

国内でも、スポーツブランド取扱のベルノ店専用車でしたから、どうしてもスポーツカーでなきゃ、ならんのです。

 

長くなりましたが、こういうような事情で、「走らない、スポーツカー」を作ろうとなったのです。

 

走らないスポーツカーと聞いて、すぐに思い立ったのが、当時のマツダユーノス・ロードスターです。

これは、ノスタルジックなコンセプトでしたが、中々デザインは良かったです。

ただ、エンジンはスカタンでした。

全く、ホンダのレベルからすれば、ありえない程走りませんでした。

 

しかし、ユーザーには走らないスポーツカーが受けたんです。

元々、殆どのユーザーは峠族とは異なります。

街中を流している、つまり全く飛ばしていない時にでも、スポーツカーと感じれることが良かったと思います。

馬力がないぶん扱いやすかったのです。

 

これは後で聞いたことですが、開発責任者は、本来ロードスターにもっと高馬力のエンジンを載せたかったらしいです。

当然、売れるかどうか・・・多分売れないオープン2シーターに新しいエンジンを用意するほどの投資はできなかったのでしょう。

 

そんなロードスターを横目に、「走らないスポーツカー」を考えましたが、最後にはやはりその答えはオープンしかないとなりました。

ルックスはスポーツカーにしないといけないので、クローズドのクーペにすると、今度はユーザーが走りを期待してしまう。

走らないけどスポーツカーとうたうには、また見た目スポーツカーでも走らないとユーザーにも納得してもらうには、やはりオープンしかないのです。

 

しかし、ホンダはS800を以前に作っていて、その幌の使い勝手の悪さに懲りた先輩たちが多くいて、しかもロードスターもあり、幌ではダメだと考えたのです。

 

そうすると、ホンダらしく先進でいくには、出来るかどうかはわからないけど、ハードルーフを電動で動かすしかないじゃないですか。

「そりゃ、出来ればイイネ」というのが先輩含めた周りの意見でした。

勿論、じゃやろう!!!という人はいませんでした。

当然、出来る見通しが今の手持ちの技術からは想像できないし、苦労してそんな開発するより、普通の売れるクルマを開発したいというのが、一般所員でした。

そりゃ、そう考えるのは至極まっとうでしょ。

 

私みたいに、元々車体技術でエンジン屋に一泡吹かせたいと怨念を持っているか、追い詰められるとかしないと、「やります」とはいえません。

 

このあたりからは、また次回ということで。

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