繁浩太郎の自動車と世の中ブログ(新)

モータージャーナリストとブランドコンサルタントの両方の眼で、自動車と社会をしっかりと見ていきます。

三菱自動車の燃費不正

2016-04-24 13:25:04 | 日記
今回は、厳しい話かも・・をつれづれなるままに・・ですが。

今回のことは、多くのニュースで言われているように、三菱自動車とユーザー間に終わらず、対日産自動車、販売店、部品メーカー、エコカー減税など多岐に影響がありそうで、さらにお金だけではない世の中への悪い影響もはかりしれないでしょう。
それ程の事なのに、「部長レベルが指示」して出来るものなのか? よくわからない。
まったく三菱自動車のガバナンス・コンプライアンスはどうなっているのか?

自動車メーカーの工場は認定を取得した自動車を生産するわけで、しかも「完検証」を発行する認定工場な訳だから、生産された自動車の出荷品質に責任をもたなければならない。
つまり、認定項目を保証しなければならない。
三菱自動車の工場は、そういう立場で完成車の燃費をみていたのだろうか?
なんで認定値と異なる性能の自動車が作られ工場から流出していったかということが、理解できない。

「三菱自動車ブランドに大きなキズ」と言われているが、私は「インナーブランディング」への影響も大変大きいと思う。
ブランドでは、お客さんが感じるアウターブランディングは大切ですが、社内向けのインナーブランディングも大切です。
つまり、従業員の「やる気」、「モチベーション」「プライド」「社会人としての自覚」などのベクトルとその大きさが「魅力的商品」を作るベースとなるためインナーブランディングは大切なのだが、それが根本から崩れてしまう。
今後三菱自動車は、こういう内側の課題が大きく残り、「魅力的なクルマづくり」が出来るのだろうか?

自動車メーカーは、作れば売れる時代を過ごしてきて、それがダメになっても、中々「本当の意味での顧客主義」でのマーケティングなど出来ずプロダクト・アウト体質が抜け切っていない、という全体としての課題もあるかと思う。
いつまでも「モノ」を作っている。
言われて久しいが、今は「コト」をつくる時代なのに、「モノ」から抜け出せない。
「本当の意味での顧客主義」になっていない。

また、多くの自動車メーカーには大企業病という課題もあるのではないか。
90年頃のバブル以降、自動車販売が落ち込み、お客さんにとって「魅力のある商品」を創造して販売台数を上げることに邁進するより、販売台数が期待出来ない中では収益管理など「お金」が大切になり、間違った「効率追求」が蔓延してきたのではないか。(効率は効果があってこそのものなのに、とにかく効率と。)
「効率追求」が厳しいと、「魅力のある商品」をうむクリエーティブ体質は弱くなる。
つまり、「魅力のある商品」をうむのは「非効率な作業」。

しかし、この「効率追求」→「ピラミッド組織によるオペレーション体質」は、社員にとっては意外と「楽」という面があり、なかなか抜け出せない。
考えずに、言われた事をひたすらやっておけば良いのだから。

そんな中で、商品はコモディティ化して、競合車との差も少ない。
(どの車のカタログも、ほぼ同じ謳い文句。スタイル良くて、広くて、乗り心地良くて、品質良くて・・・つまり同じコンセプトということになる。)
燃費は、NO1とか数字で表せるので、ユーザーにとって分かりやすい。
つまり、燃費22km/Lというのと、23.5km/Lとでは、天と地の差にみえるし、また売る側もそう言いやすい。

「魅力のある商品」を中々生み出せないカーメーカーが、グローバルでCAFEなど燃費が注目されるなか、日本のユーザーは商品選択時にあまり深く考えずに分かりやすいことで判断するという本質をついて、燃費での差別化を新技術でがんばっているのかもしれません。
・・・これはひねくれ過ぎ? (笑)

そんなお客さんの価値観の本質を知っているカーメーカーでは、競合車に燃費で勝てない新規開発車は、カタロググレード(装備を極端に剥ぎ取り、実際にはユーザーがとても買えないグレード)を作り、これでカタログ燃費の競争力はキープしながら、実際の販売は装備がキチンと付いて燃費が少し悪いグレードを売るという販売手法を考えだしたりもしました。

カタログ燃費の達成率は、ネットのe燃費などで見られますが、これはユーザーの投稿なので、発売されてからある程度時間がたたないとわからないのと投稿者の走行モードや走行環境がばらばらで、結構燃費もばらついて、実際ユーザーはどういうふうに判断していいか、わかりにくい。
しかし、数値は投稿者がズルをしていない限りリアルなので、だいたいの実用燃費は推察できます。

カタログ燃費重視のカーメーカーは、実用燃費を全く無視してカタログ測定モードだけに合わせてセッティングしカタログ燃費だけを良くしてしまうことも出来ます。この場合は、当然、実用燃費とカタログ燃費の乖離が大きくなってしまう。
普通、お客さんの事を考えるカーメーカーはカタログ燃費が少し落ちても、実用の燃費をキープする事を考えます。

こうなると、カタログ燃費と実用燃費の乖離の大きいカーメーカーの商品購入に関しては慎重になるということも、我々お客の責任として必要なのかも知れない。
ユーザーはメーカーの謳い文句にのせられない事を考え判断すべきということ。

カタログ燃費は数字で出るので、ユーザーに分かりやすい競合車との差別化となっているが、その本質を少しでも理解し車選びをしてほしいということです。

つまり、お客さん、ユーザーには、良く考えて欲しいのです。
まぁ、カタログ燃費をそのまま鵜呑みにするユーザーはもう居ないと思いますが、やはり惑わされているでしょ。

また、カーメーカーは燃費ばかりでなく、本来の商品魅力で競合車と差別化する事を考えるべきと思う。
魅力的商品が出ないから、「クルマは楽しくない、興味ない」となっている一面もあると思う。

言うのは簡単だが、カーメーカーは投資が大きいので、台数を売らなきゃ償却しないという産業構造が大きく、数売れるクルマの企画が大切になる。ここで間違ったマーケティングで「万人ウケ」を考えてしまう。
少ない台数でも成り立つカーメーカーは、差別化された魅力的商品を作りやすい。

今回の三菱自動車の燃費不正は勿論三菱自動車の責任ですが、私達日本国民も「うわべのわかりやすさでモノ事をみて購入」するのでなく、本質までとは言わないが「購入時にはモノ事に関して良く考える」責任があるのかも知れない。
国会議員やその他の選挙だって、国民に向かって「候補者の名前を連呼」し、「美しい日本」など誰も反対しないことを「政策キャッチフレーズ」にしたりして、これって国民がそれで動くからやっている訳ですから、私たちはもっとシッカリしなきゃいけないのではないでしょうか?
結局、自分達にかえってきます。

下記に添付したのは、昨年に私がオートプルーブという自動車媒体に寄稿した記事です。
カタログ燃費と実用燃費に触れています。チョット難しいですが良かったら読んでみてください。自動車の燃費に対する理解が少しアップすると思います。
・・・再度、読んでみると修正したいとこが出てきましたが(笑)。
http://car.autoprove.net/2015/02/3659/
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

クラシック・ミニ レストア途中報告

2016-04-18 15:06:10 | 日記

オリジナルのエンジンルーム。
なんか中古車っぽい。勿論、新車からすごい年月が経っていますので汚いので、綺麗にしていきたいと考えてお店にお願いしました。

しかし、今回の、レストアのメインは機能的な部分が多いです。
書き出したら、キリがありませんが、元々の走行が数万キロレベルのクルマなので、エンジン本体の中身はそのままですが、
一応クラッチと足回り、あとエンジンルーム内のサビ取りと塗装。
ハーネス交換、配管見直し、ブレーキマスター・シリンダー廃止?、外板塗装、ルーフ塗装等など・・・。

この写真は、エンジンを降ろして、エンジンルームのサビ取りと塗装に入る前のものです。




元々の色はシルバー系だったようです。
せっかくエンジンを下ろしたので、クラッチやベアリングブッシュ等を見て、必要なものは新品交換してもらいます。
エンジン自体もグリーンに塗装してもらいました。


ブレーキのマスターバックはとってしまいました。エンジンルームのスペースを大きくとっていて、ブサイクでした。
しかし、普通は機能部品なので、そういう問題でないのですが、ブレーキは思いっきり踏めばいいし、という感覚です。
ビートルにのっていた頃は、ブレーキをおもいっきり踏むと床が抜けそうだったので、そんなにブレーキを踏んだことはなかったです。
ミニは、ビートルのように床から生えているわけではなく、床が抜けると言うことは無いので良いかと。これもそういう問題ではないですよね。(笑)
しかし、あまり強く踏むと、ペダルブラケットやペダルの変形はあるかもしれない・・・。
安全運転につきますね。


内装は、クーラーをつけたので、特にパッセンジャー側のデフダクトの配回しがセンターメーターの裏側まできます。
よって、いわゆるトレーインパネの壁の部分の裏にダクトがくるので、壁の部分がシャキッと一面にならず、ボコボコします・・・課題。
お店の方は、エンジンルームの見栄えも悪いし、実はオーディオも付けるスペースが無くて、課題になっていることや、
何より、クーラーが効くのか?という心配(どこかでガス漏れしないか?)があり、いっそのことクーラーを取ればと迫ってきます。

確かに、オールドミニではクーラーなんてなかったですが、(イギリスや大陸の方は長い間エアコン装着は少なかった。)
日本の夏や梅雨を思い出すと、私には何が何でも「必要」と思えるのです。
実は、ビートルの時もクーラー付けてもらっています。これはガンガンに効いて困ったくらい、効きました。

しかし、そこでお店の方が、「ところで、シゲさん、暑い夏にこのミニに乗るのですか?」と、不意をついた質問。
そう言えば、前回紹介した前に乗っていた68年のミニにはクーラーがなかったけど、そんなに気にならなかったのは「のらなかった」からだ。
そもそも、ここ10年くらいは一台持ちですが、それでも走行距離は少なく、12年~程で走行5万キロです。
だから殆どクルマには乗らないというか、生活的にクルマが必要ではないのです。
このミニは、「趣味」というしか無いですね。
自分でも、1台でも乗らないのに2台も車いらないし、税金も車検も維持費大変だし・・と悩んだのですが、「趣味」ですね。
ところで、このミニの車検は大変なことになりそうです。
タイヤ取り替えたり、何を取り替えたりと大変、つまりお金がかかります。
公道を走って他人にご迷惑はかけないのですがね、車検もゆるくなって欲しいです。

メーターは、一般的なスミスのではなく、チョット黄色みが入っていて、ビンテージ感満載。これ気に入っています。
まあ、スミスの本物かどうかは???ですが。
ミニの部品も中国製が蔓延していますからね。


まだ、途中ですが、課題はオーディオとお店的にはクーラー、それと実はヒーターの温水量の調整をどこでやるかも過大なんです。
配管の見栄えを考えると出来るだけ、ホースがのたうち回るのを避けたいので。

これからも課題は出てくると思いますが、ここのお店は対応策のアイデアを色々と出してくれるので、一緒に考えていると楽しい。
モノ造りって、私にとればやはり楽しい。


コメント
この記事をはてなブックマークに追加

とうとう買ってしまいました、クラシック・ミニ

2016-04-07 10:53:39 | 日記
前回、「クラシック・ミニの人間味」としてアップしましたが、その延長でとうとう「クラシック・ミニ」を買ってしまいました。
と言っても、「出来上がったモノ」ではなく、ある程度はレストアしてあるのですが、今回自分好みのセンスや機能的なレストアを
さらに入れられるということで、その分の楽しみも付加される事も含めて、買いました。

現在、お店でレストア中ですが、いつ完成するかは、わかりません。
現在は、こんな状態です。


94年式で、その頃のエンジンはインジェクションになっていたはずですが、元々からキャブ仕様だったそうです。
平行輸入モノらしいです。
ここまで、古くなり、レストアしていくなら、モノさえ良ければ良いかなと。

一応、外観はマーク1仕様になっています。
(外ヒンジ、ドア見切りの前側はRになっています。)
内装はセンターメーターにしていますが、一般的なキットでなく、メーター自体チョットこって、カバーはお店オリジナルのものです。
ドアガラスは、スライドでなく費用の関係で上下開閉のままです。
エアコンは新品があったとかで、付けてもらっています。
ハーネスも引き直してもらっていますが、必要なとこは手作りしてもらっています。
ルーフの塗装色は私のセンスで選んでいますので、どうなるかが心配です・・・笑。


前回も、書きましたが、最近のクルマはどれに乗っても、いいクルマばかりです。
勿論、それぞれの良さは異なりますが・・・、動力性能的には、スピードの出せない日本ではどんなにいいクルマでも同じです。
走りの味付けもいいクルマは多くなってきましたが、気持よく走ると言っても所詮スピードが低い領域なので、それが・・と。
つまり、今の私は「クルマED状態」なのです。
どんないいクルマに乗っても反応しない・・・笑。

外のデザインや内装などのセンスも、違いや良さはわかりますが、体が反応しない。
つまり、以前憧れたアストン、マセラティやジャガー、ベントレーに乗っても「それで・・?」という感じで、「完全ED状態」。

そこで、何とか、元気良くするにはこういうクルマかな?と。
クルマはレストア中で、まだ走れる状態ではないので、わかりませんが、このミニなら40km/hで走っても「走っている感」はあるのではと期待しています。
つまり、動力性能、操安性能、燃費、乗り心地、NVH(エンジン透過音、走行音、風切音、車体振動、ステア振動、ハーシュネス・・・)全て、
ローテク。
どこもおさえない、出たら出たまま。
「クルマが走っているのに、音も振動もしないって、おかしくない?」 と思いませんか?

因みに、下記は以前の68ミニクーパー


これは、スゴイクルマでした。
また、詳しくは愛車遍歴で書きたいと思いますが、正真正銘68年モデルで、海外でレース仕様にレストアされたものを当時の会社の先輩が買って、
持って帰ってきて、車検を取り、数年経って、手放されるというので、立候補し、会社での上下関係のお陰で格安価格で売ってもらったものです。
とにかく、モノホンレース仕様なので、ロールバー、高回転型のエンジンと強化クラッチ、フルバケットシート、フルハーネス、・・。
リヤウインドの内側が汚くなってきたので拭こうと思いましたが、ロールバーのおかけでどう体をひねってもリヤウインドに手が届かず、窓が拭けない。譲っていただいた先輩に聞いても「数年間オレは拭いたこと無い」と。
面白いクルマでした。

また、レストア状況はアップしたいと思います。





コメント
この記事をはてなブックマークに追加