陽射しの強い暑い夏の時期だけの緑のカーテンのつもりでいたが、私の家にはまだ今もなお緑のカーテンが存在する。
それは九月に実となったパッションフルーツがまだ二十個ぐらいあるからだ。
普通パッションフルーツは実がなってから二ヶ月ぐらいで食べれる状態になると、どこを調べても同じようなことが書いてある。
だが、それは主に六月開花の場合のようだ。
私の家のパッションフルーツは二年目、一年目は花を持たなかったので冬の初めに小さく剪定し、地植えしていたものを鉢に移し、部屋に入れて越冬させてみた。
それを春にまた地に戻し、新芽はかなり伸びたが、六月には開花せず、九月になりようやく開花となった。
花はいっせいには咲かず、初々しく付いた蕾を毎日観察し、朝に咲いた花を探しては昼に受粉をさせてきた。
雨の日には受粉は成功しない、雨に花粉が流れてしまうからである。
そうした運命を乗り越えた実がまだなっているのだ。
いつなれば食べれるのか、紫色に色づくのか、毎日見守っていたが、そのうちにあっという間に冬となり、除夜の鐘の音も聴き、歳を超えてしまった。
寒さに弱いパッションフルーツと言われるが、今年の暖冬のためか、今もなお黄色の枯れ葉を付けながらも健在である。
冬場になり、葉に密が入ったのか、野鳥がその葉をついばみに良く来るようになった。
それを眺めるのも一興である。
そして、やっとその時は来た。
パッションフルーツは自然に落ちるのが食べ頃と言うその時が。
運良くその実は地面には落ちずに茎と茎の間には挟まって落ちていた。
こんな時季外れのパッションフルーツを食べて、お腹はくださないか、と言う心配はあったものの、やはりここまで長い間、実となり、陽を浴び、雨風を凌ぎ、寒さに耐えてきた勇敢な実の功績をたたえるためにも私には食べるしかなかった。
半分に切ってみた。
写真で見た実の中身そのままだった。
スプーンで中身を救って食べてみた。
「酸っぱい・・・すごく酸っぱい・・・でも、どこかに甘みもあるような気がする・・・」
でも、すぐに何かに言い訳するようにかも知れない、いや、勇敢な実でのある、何かを正当化しなくてはいけない、この酸っぱさは身体に良いと私は判断を下した。
お腹はくださなかった。
今は六月の開花に向けて、いつ短く剪定しようかと思いを巡らせている。
今度は甘い甘いパッションフルーツを食べようと言う淡く甘い期待を込めて。
私の家にも、植えています。
一年目は、花が数個。
トケイソウの花だなあ、と。
去年は、2年目。
5.6個、収穫しました。
落ちなくても。
味は、凄く濃いオレンジジュースって感じで、美味しかったです。
種も、よく噛んで食べましたよ。
さて、今年はどうかしら?
地植えで、1メートル位に切り詰めています。
私のブログは、しろつめ・楚々・くちかずこ姫のお部屋 です。
まだ15個くらいなっていて、全部で22個ぐらいなったと思います。
凄く濃いオレンジジュースですか、良いですね!楽しみです!