神奈川公演では、弾き始めの頃、若干音が上擦っていたようなのですが、次第に安定し、
Sくんらしいエレガントでありながら力強さもある演奏になって行きました。
とはいえ、音を外してしまった箇所もあったので、あまり調子が良くなかったのかもしれません。
当然、彼自身満足の行くものではなかったと思うし、
翌日の東京公演では雪辱を晴らそうと思ったのではないかしら。
娘にも、「下手だったよね 下手だったよね」
と言っていたそうですから。
そんな背景もあったからか、この日はものすごい集中力で鬼気迫るものを感じました。
何の囲いもなければ屋根もない、吹き曝しの舞台の上で直立姿勢。
強い風を全身でもろに受けながらの演奏。
ヴァイオリンを構えるも、普段にはありえない風の力を受けただろうし、
弓に至っては、風に持っていかれそうになっていたかもしれません。
弓をコントロールするのがどれほど難しかったことか。
これ以上ないような悪条件の中で、Sくんは本当に素晴らしかったです。
天候を嘆く素振りなど微塵も見せず、最後まで集中力を切らすことなく、
自分の仕事を完璧にやり遂げました。
実にかっこ良かったです。
娘が京都で買ってきてくれたお土産。
「茶の菓」、抹茶の味が濃くて美味しいんですよねー
大好きなお菓子です。
お箸は家族4人分を。
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