クラシックな音楽的生活

日々、家の中にヴァイオリンとピアノの音が流れています。

久しぶりに夏目漱石

2021-06-03 | 日記

夏目漱石は、高校から大学にかけて結構読んだ

と思います。

「坊ちゃん」、「吾輩は猫である」は中学生の

頃かな。

夏休みの課題図書的な感じで読書感想文を書か

されたような覚えがあります。

自分から進んで読み始めたのは高校生になって

からだと思います。

「三四郎」、「それから」、「門」の前期三部

作、「彼岸過迄」、「行人」、「こころ」の後

期三部作は、夢中になって立て続けに読んだよ

うに思います。

明治の知識人の考え方や人間模様、恋愛観、生

活様式等、当時の私には新鮮で興味深いものば

かりでした。

「虞美人草」、「道草」辺りも読み、未完の

「明暗」に至っては、叶わぬことながら先が読

みたくて読みたくてたまらなかったのを覚えて

います。

しかしながら、そんな若い頃に夏目漱石を読ん

だところで一体どれだけのことを理解できたの

だろうかとう疑問はあります。

もちろん、まだ実体験の少ない澄んだ感性で

像力を働かせながら読んでいくのは素晴らしい

ことだし、本質にまで届かなくとも若いなりの

鋭い感覚で受け止め、考えるというのもとても

大切なことと思います。

特に衝撃を受けた「こころ」については、30代

のどこかで再読しましたが、おそらくは理解も

深まっていたはずと思います。

今また、この歳になって、私の内なる声が「こ

ころ」を読むよう言っているのは、いろいろな

経験を積んで来て、様々な角度から広い視野で

物事を見ることが多少はできるようになり、今

読むことで新たな気付きがありますよというこ

となのだと思います。

それにしても、夏目漱石は49歳で亡くなってい

るのですね。

もうとっくに超えてしまった…



チョコチップマフィンを作りました。







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