クラシックな音楽的生活

日々、家の中にヴァイオリンとピアノの音が流れています。

小さいおうち

2014-04-01 | 日記

少し前になりますが、

下の娘の幼稚園時代のママ友と3人で、

山田洋次監督作品「小さいおうち」を鑑賞しました。

とても良かったです

じんわりと心に染みる作品でした。

大きく起伏のある内容ではないです。

さざなみがじわじわと広がっていくような感じ。

昭和初期の中流家庭が舞台・・・とのことでしたが、

私には上流に見えました

東京郊外に建つ赤い屋根のおうちで繰り広げられる一見平和な日々。

そこに一人の男が現れたことで、小さなさざなみが立つのです。

その舞台となるおうちがモダンで素敵。

外観から、ステンドグラスの窓、扉、家具、調度品に至るまで、

こだわりが感じられます。

主人公・時子役の松たか子さんが、そうした舞台にぴったりと嵌っていました。

指先まで神経の行き届いた美しい所作、心の内を雄弁に語る目の動き、

正しく綺麗な日本語を発する上品な声。

まさに古き良き時代の淑女。

しかしながら、時子が心惹かれ、ついには心結ばれる青年役の俳優さんは、

ちょっといただけなかったな。

ここはもう少し納得できる魅力を持った俳優さんにしてほしかったわ。

この作品で海外の大きな賞を獲得した女中タキ役の黒木華さんも、

目線を下げた控えめで健気な演技がとても良かったです。

時子を慕う初々しい気持ちがよく伝わってきました。

でも、それだけじゃなかったのよね、きっと。

もっと強い秘めた気持ちがあって・・・

淡々とした日常の中に生まれた小さなさざなみ。

何かこう、常にゆるい緊張感があって、目を離せなくて、

でもどこかほっこりとする映画でした。


時代背景、お葬式で始まる冒頭シーン、回想という形の進行が、

「永遠のゼロ」と同じなことにちょっとびっくりしました。



映画の後、シネコンの中に入っているお店でランチビュッフェ。











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