海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

2012年9月18日の上海

2012-09-19 | 写真日記

 

一昨日は、ネット不調の為ブログお休み。その日の夜21時に親しい日本人経営のBarへ友人と2人でタクシーに乗り衡山路へ。(当然タクシー内では英語で会話)行ってみると衡山路付近は人影まったくなし。欧米人まで外出を控えているようだ。

そこに行くと、やっぱり店の事を心配して来ている親しい日本人複数と遭遇。当然話題は今後の日中関係と今後我々が、どうこの国と関わるかが話題。そんな中、ユニクロ上海の一店舗が「尖閣諸島は中国国有の領土であることを支持する」と書かれた張り紙を店舗に貼った話題になった。どうもそれは事実だったようだが、その画像を見ると日本人が作った物では無いと一目でわかるほど幼稚な物だった。おそらく店舗を守る為に現地スタッフが気を利かせてやった事なのだろうが、中国のネットで一瞬にして中国全土に広がってしまい著しく評判を落としたが、ネット上で擁護する中国人も居るようだ。また、北京では日本人経営の日本料理屋が同じような事をやり、現地の日本人達に大ひんしゅくを買っていて、二度と行かないという日本人達が多いと現地日本人から聞いた。

この二つの共通点は、目先の利益しか見えてない人達なので、一つの行動がその先どういう事になるのかまったく見えてない人達がとても多いという事だ。これは、デモに参加し略奪や器物を破壊した奴らにも同じ事が言える。自分の頭で物事を考える事が出来ない人と頭の使い方の悪い人が多過ぎ。今回の件で、ユニクロの場合は日本の株価にも影響を受けるだろう。

この尖閣諸島問題は根深いので、おそらく長引くと思う。今後はこの国への新たな投資も減るだろうし、新規に日系企業も来なくなると思う。また、日本以外の国も対岸の火事ではない事を理解したはずだ。今回を機に、この国から撤退や他の東南アジアへの一部移転も増えるだろう。今回の問題は、日系企業にとってそれを決心させる大きな転換期だと私は思っている。また、日本から観光や視察で来る人へのアドバイス。中国に慣れてない人達だけで中国に来る事はお勧めしません。

トップの画像は、昨年の10月に上海美術館で開催された「第一回フォト上海」の予備審査の段階で展示不可になった写真。

 

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6 コメント

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目先の利益 (bw02yoko)
2012-09-19 01:24:18
かいはらさん、こんばんは。
久しぶりの書き込みです。
日本人経営のお店が「尖閣諸島は中国領土です」の張り紙や中国国旗を掲げているのを、ニュースで見ました。
個人経営のお店が自分のお店を守るためにやったこととして、仕方ないと思いました。あまりいい気はしませんが。
ユニクロくらい大きな会社だとダメでしょう、日本で売れなくなりますから。

池袋のソフトバンクのお店の前に「中国人客歓迎」という張り紙が出ていました。池袋は中国人が多いですからね。
張り紙の効果はどうなんでしょう、よく分かりませんが、お客さんはいっぱいいましたよ。
たぶん中国人客だと思います。
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ん~。 (かいはら)
2012-09-19 11:44:51
bw02yokoさん
経営規模の大小ではないと私は思ってます。少なくとも私が日本料理屋だったら、こちらでは反日デモは必ずあり破壊されるのは覚悟の上で仕事をしますし、実際にそう思って仕事をしている日本人経営の日本料理屋も上海には多いです。デモがある日は、シャッターを下ろし店を閉める。それ以上、対策はないと思います。何度も壊されそれが嫌になれば、この国から出て行くしかないでしょうね。北京の日本料理屋の件ですが、あんな店だったらその日本人店主と料理屋とは、一切関わりたくないです。
その店のオーナーは現地の○○県人会の会長のようですよ。
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日本にいると (bw02yoko)
2012-09-20 01:09:30
この写真はすごくいい写真だと思います。
でも、たぶん、展示不可になるのでしょうね。

破壊されるのは覚悟の上で仕事をしているのですね。
中国に住んでいる日本人は、中国はそういうところだと分かるのでしょう。
日本にいると、日本人は中国人を襲ったりしないので、中国人は日本人は嫌いでも、襲うことまではしないだろうという思い込みがあります。

今日、街の中で、中国人が中国語で大きな声でペラペラと携帯電話を掛けていました。
何とも思っていないのでしょう。

私の周りでは今回の尖閣諸島の問題で、中国でデモや破壊行為があることを、話題にした人はいません。
それは、知らないからではなく、中国に関係した仕事、友達、親戚があったら、それを話題にして傷つけるのが嫌だからなのではないでしょうか。
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Unknown (かいはら)
2012-09-20 09:35:12
2005年の反日デモを一回経験している人とそうでない経営者は覚悟が違うと思います。

bw02yokoさんの周りで、デモや破壊行為がある事を話題にしないそうですが、それは良く無い事です。「相手を傷つけるのが嫌」とありますが、気の使い過ぎだと思います。話題にするとどう傷つけるのか知りたいものです。そういう雰囲気の日本が私は理解できませんし嫌いです。
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経験するか、目の当りにするかで (bw02yoko)
2012-09-20 20:51:25
理解出来なくも嫌いでも良いのですが、
私は日本人の美徳でもあると思います。
ああ、そういうのが嫌いなのかな。
話をしても中国が変わるわけでもない、
諦めかもしれません。

私は卓球をやっていて、
卓球の関係は結構中国人と交流があります。
コーチが中国人ということは良くあることです。

だからといって、破壊行為が良いとは思っていませんよ。
ニュースや新聞を見ると「バカみたい」とは思いますよ。
それを声高に言わないだけですね。

2005年の反日デモや今回の反日デモを経験するか、しないで、考え方や覚悟が違ってくるのでしょうね。
それで、私も今経験されているかいはらさんのブログを注目しています。




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美徳 (かいはら)
2012-09-21 00:55:01
私は、こちらで親しい中国人と今回のデモも含め過去の戦争や文革について、普通に話をします。あえて、こちらからその話題に持って行きませんが…。私は腹を割って話ができる日本人としてこちらで通っているので、こちらで親友としてつき合っている人は、こちらの日本人より中国人の方が多いです。
相手を気遣う心は私も持っているつもりですがね。それが日本人の美徳と言えばそうでしょうが、その美徳とやらの度が過ぎると、日本人は何を考えているのかわからないと世界から言われている原因ではないでしょうか。
KYという言葉も日本独特ですね。その場のケースにもよりますが、この言葉大嫌いです。

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