消えた錬金術師
━レンヌ・シャトーの秘密━
スコット・マリアーニ(著)2010年5月発行
「ベン・ホープ」シリーズの第一作。
ほんの少し前にシリーズ第二作目を読んだばかりですが、
図書館に在庫があり、すぐ手に取れる本を探していたところ発見、
即借りることができたので、、、。
主人公「ベン・ホープ」は、元SAS(英国陸軍特殊部隊)の有能な隊員で、
未だ、過去に彼の家族を襲った悲劇に苦しみつづけている。そして、
強さと繊細さを兼ね備えた魅力的な男という設定はお馴染み。
シリーズ一作目は、伝説の錬金術師「フルカネリ」の手稿をめぐる頭脳戦と
アクションの攻防線で大活躍する「ベン・ホープ」と
不老不死の研究をしていて事件に巻き込まれるアメリカの生物学者
「ロベルタ・ライダー」とのロマンスが楽しめる。
なんといっても、
南フランスのカタリ派の本拠地ラングドック地方の聖地レンヌ・シャトー
は、錬金術の謎とは切り離せないようで、この本にもその謎解きが登場。
錬金術への好奇心、中世からの歴史、悪の恐怖、、、興味尽きないテーマが
盛り込まれていて面白いのだが、正直なところ、この種のカタリ派のお宝物は
少々繰り返されていて、またか、、、の感が否めない。
しかし、スピード感、推理力、知識、歴史、男の魅力、、、
などに溢れる面白い一冊なことは間違いない。
昨年には、全第5作まで完成しているとのこと。
3作目は、ヨハネの黙示録の終末預言にまつわる話、
4作目は、エジプトのファラオ、5作目はナチスの謎、らしい。
これからも読み続けることになりそうです。
わがまま母