椅子がこわれた

　引っ越してから間に合わせで買ってきて使っていた安物スツールがとうとう壊れてしまった。溶接部分が見事に外れてしまっていてちょっと直しようがない。

　もう一つ、もっと安物のスツール（テーブル買ったらついてきた）が使わずにしまってあるけれども、さすがにこれに座って長時間キーボードを打つような仕事はしたくないので探しに出る。
　幸いに我が杉並区にはNPOの運営するリサイクル広場高井戸なるものがあり、家具が必要になったときにはまず最初に覗くようにしている。今使っているデスクもこちらで格安で購入したものだ。風は強いが散歩もかねて高井戸駅までてくてく歩いて行くことにした。

　建物に入るとそのままデスクやらパソコンチェアやらタンスやら展示してある２階へ。ごくごく普通の折り畳みパイプ椅子に\1000の値札。パソコンチェアは３脚あったが、いずれも商品化の途中のようで値札がついていない。「パイプ椅子じゃなぁ」と思いつつ、１階へ下りる。ダイニングやリビング用品はこちらなので、もしかしたらもっと適当な椅子がみつかるかもしれない。

　で、１階を見て回ると大型のテーブルと組になったダイニングチェアが何脚か。さすがにこれを１脚だけ買って帰るというのは気が引ける。と思っていると、セットものではないらしいダイニングチェアが１脚。サイズ的にもちょうど良い。「おおこれこそは」と思って近寄ると、ちょっと普通の椅子と雰囲気が違う。腰掛けてみるとなかなかいい具合。椅子をひっくり返すと、メーカー名の記されたシールには「秋田木工株式会社」の文字が。\2000だったので即座に抱え上げてレジに持って行く。手続きをして、椅子を抱えて帰る。ものすごく高級品というわけではないけれど、この値段で入手できたと思うと満足満足。