マクロレンズを使ったリバーサルフィルムの撮影

2017-05-27 | 撮影のこと
D810と60mmマクロを使ってリバーサルフィルムの撮影をやってみた。何もアタッチメントなしではできない。ES-1(スライドコピーアダプター)、BR-5(レンズ接続用のリング)というものを使う。
実際やってみたが、まあ、率直に言って、
めんどくさい・・・
器具さえそろえれば誰にでもできるが、ちゃんとやろうとすると、けっこうノウハウが必要で、それなりに難しい。細かな感想、所感は以下に記述する。

■ES-1について
フィルムを固定するための工夫、フィルムの水平垂直をきちんとするための工夫が、正直、無いと言っていい。しかも傷がつく心配あり・・・。「とりあえず作ってみました。あとはがんばってね」という感じの器具。
ただ、こんなものを必要とする人の人口を考えると、しかたないのかも知れず。ブームでも来ない限り、一工夫された器具が発売されることは無いだろうな、と思ったり。

■撮影について
・ピントは合わせづらい。ただ、ライブビューを使うと思った以上に撮影はしやすい。今回はついマニュアルでやってしまったが、AFを使った方がいいと思う。
・露出は、はっきり言って、勘(かん)。何が正しい、とは言いづらい。
・ちょっとケルビン高め?の昼光色の蛍光灯を利用して撮影したせいか、かなり青の方に寄ったホワイトバランスになった(ホワイトバランスツールを使うと10000くらいの値になってビックリ)。日中の外の光でやってみようと思う。

■リバーサルフィルムのこと
・ラティチュード/ダイナミックレンジ的には意外と情報量が残っていることに驚いた。スキャンデータでほぼ真っ黒だったところも完全な黒つぶれではなかった。
・今回(見た目にも)カラーで記録されているスリーブ状のフィルムを今回初めて見たが、きれいなものだな、と思った。
・スキャンデータは約600万画素。100%表示をしても特に不自然な点は無い。が、今回D810+60mmマクロで撮影して3600画素の100%表示をするとかなりの無理やり感がある。600万画素が適切かはわからないが、3600万画素は明らかに多過ぎ。リバーサルフィルムの情報量的には600~2000万画素の間のどこかだろうな、と思う。