リバースアダプター

2014-02-12 | 機材のこと
ニコンではこの部品?に対して特に名前をつけていない。同様の製品がどのように呼ばれているか、ネットで調べてみた範囲では、リバースアダプター、もしくはリバースリングアダプターなどがあるらしい。ここでは、リバースアダプターとしておく。
機材選びは楽しいね!■交換レンズ編(Caruli's Digital Cameras)
、、、このページ。リバースアダプターというものが存在していることは知っていたが、まさかそれをニコンが売っているとは知らなかった。このページがいつ書かれたものか不明だったので、念のため、ニコンダイレクトのページをのぞきに行くと、普通に売っていた。
で、買ってきた。


マウント面のすぐ左側にあるギザギザ。ニコンではBR-2Aと言う商品名で売られている、リバースアダプター。
レンズの後ろ玉が露出していて、見るからに変な感じ。

■使ってみた
使用しているレンズはAiニッコール28mmF2.8。上のページによると、最大撮影倍率は2.0倍らしい。この撮影倍率は無論、近寄ることによって実現している。確かにものすごく寄れる。
が、、、いくつか難点がある。

・最小絞り辺りにしておくと、ファインダーをのぞいても何も見えない。絞りは、レンズの中ではボディーに近い側に配置されている。レンズを逆向きにつけるとボディーから離れてしまうため、光の通り道が極端に狭くなる。結果、最小絞りなどにしてしまうと極めてわずかの光しかボディー内には届かないことになるため、と思われる。ちなみに、光が全く届かなくなるわけではないので、絞っても撮影そのものは可能である。
・理由はわからないが、ピントリングが使用できない。物理的に動かないわけではないのだが、回しても像が全く変化しない。結果として、ピント位置を調節するためには、カメラと被写体の距離を物理的に変化させる以外に方法が無い。
・ものすごく寄れるのだが、言い換えると、ものすごく寄ったところでしかピントが合わない。

結果として撮影手順はこんな感じになる。
1.絞りを開放にする
2.カメラか被写体を物理的に移動してピント位置を調節する
3.適宜、被写界深度を調節する(絞る)
4.撮影する

率直に言って、とても使いづらい。ずばり、接写専用レンズ、となってしまう。

しかし、よくニコン自身がこんな製品を売っているなと、正直なところ驚いた。手にしたレンズをとにかくしゃぶりつくしてほしい、という気持ちの表れ、だろうか?