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立命館の再生を願って

NO80  立命館の総長選挙の結果について

2018-11-28 14:28:01 | 立命館の再生を願って
NO80 立命館の総長選挙の結果について
2018年11月29日 ジャーナリスト・元立命館総長理事長室室長 鈴木元

11月4日、学校法人立命館における教学の最高責任者である総長の選挙が行われた。選挙結果は現職副総長の仲谷善雄氏が当選した。現職総長の吉田美喜夫氏ともう一人の副総長の松原豊彦氏が落選した。立命館問題専用のブログ(インターネットで スズキ ゲンさんのブログ と検索すればてできます)で取り上げてきた重要な問題なので簡単なコメントを記す。但し私は選挙そのものには取り組んでいないので選挙総括に関わることについては言及しないことにする。

(注)得票は、仲谷247票、吉田153票、松原6票、無効2票

(1)分かりにくかった候補者
立命館の総長選挙は、推薦委員会から総長候補3-5名が推薦され、学部、附属校等選挙区ごとの構成員によって選ばれた選挙人がその内から適切と思う人を選ぶ選挙である。
2期を限度とする現行選挙制度(1968年に発足)が出来て以来、歴代の総長は二期務めてきた。今回の選挙にあたっても推薦委員会(委員長:伊坂忠夫スポーツ健康科学部長)は現職の吉田美喜夫総長を候補者の1人として推薦した。
(注)現在の制度になって最初に選ばれた武藤守一先生は一期目途中で急死された。その後の細野武夫先生、天野和夫先生、谷岡武雄先生は、いずれも二期目の真ん中つまり6年目を務めた後で後進に道を譲られた。
森島朋三氏(総務担当常務・専務・理事長)等による2005年以来の全学合意抜きの専断的(トップダウン)運営もあって2010年、2014年の総長選挙は、学園の在り方を巡って争われる対立選挙となった。しかし今回は現執行部を構成する総長・副総長のいずれかを選択する特異な選挙とされた。
森島理事長、中上晶代総務部次長の下にある広報課は、2017年度においては、ことさらのように建山和由企画担当常務理事(立命館中高等学校、立命館大学理工学部出身)の名前を報じてきた。なお前回2014年の選挙時、一推薦委員であった伊坂氏は同窓の建山氏を推薦したが、森島専務(当時)に「時期尚早」と怒られたとの情報が流れていた。そして長田豊臣理事長、森島専務等は副総長であった故・渡辺公三氏を担ぎたしたのであったが僅差で元法学長の吉田氏に敗れた。
そうした経過もあるため、多くの人は、今回は森島理事長らは建山氏を総長候補に担ぎだすのではないかと推察していた。ところが2018年になって立命館の広報物では建山氏の名前は消え、APU学長の出口治明氏の名前が突出するようになった。学園関係者は、森島理事長は建山氏では現職の吉田氏に勝てないので、社会的によく知られている出口氏を担ぎ出そうとしているのではないかと考えた。
私はジャーナリストとして次に出版予定の『文明論ノート』の執筆の参考にすることもあって出口氏の最近の著作は全て目を通しているので氏の見識には敬意を表してきた。しかし私は、現在の立命館の状態から言って、どなたであろうが森島理事長に担がれて吉田総長の対立候補として出ることは、再び学園に新たな混乱をもたらすことになる危険があると記してきた。今回の候補者名簿には出口氏の名前は出なかった。要請されたが出口氏が断ったのか、森島理事長が、出口氏の見識を知り「自分にはコントロールできない人物」と判断して推挙しなかったのか分からないが、いずれにしても出口氏が名簿に出なかったことは良い事だったと思う。
推薦委員会は現職の吉田総長とともに同じく現職の仲谷副総長を松原副総長を推薦した。これは異常である。両名はいずれも吉田総長が推挙して副総長に就任し吉田総長を支えて執務してきたのである。森島理事長らには吉田総長に勝てる候補者がいなかったという事でもある。
吉田総長に推挙されて副総長に就任している両名は、常識的に言って「候補者名簿に上げる」との打診があった段階で断るか、名簿に上げることは同意しても「吉田総長を支えて奮闘します」のどちらかしかない。なお現行制度では候補者に名前が挙げられた後での辞退は無い。松原副総長は、後者の「吉田総長を支えて奮闘します」との意思を表明された。仲谷氏は相当考えての事であると思うが候補者名簿に上げられることを断らなかったし、選挙公報において「支えて奮闘します」の表明も行われなかった。仲谷氏の所信表明も観た。そこには吉田総長に対する批判も、吉田総長に代わって、こういう立命館にしますとの表明もなかった。仲谷氏が行う第一の事は、「吉田総長に推挙されて副総長となり、吉田総長を支えて職務を遂行してきたのに、何故対立候補者的な扱いに応じたのか」という常識的な疑問に応えることであろう。
(2)なりふり構わない異常な選挙活動を展開した森島理事長陣営
ところで今回の選挙、2010年、2014年の総長選挙と違って、現職3名の間では実績・政策で争う選挙にはならず、ある種の人気投票的選挙となった。にもかかわらず、森島理事長陣営からは吉田総長を落とし、仲谷副総長を総長に当選させるための異常な選挙活動が展開された。仲谷氏に止まらずもう一人の副総長である松原氏を名簿に上げたのは吉田氏の票を割るためであったと推察される。
それは私が、このシリーズで何回も指摘してきたように、どこにも選出基盤がない森島理事長は「吉田総長は自分にはコントロールし難い」「自分の首がかかっている」との危機感から、理事推薦権がある総長をどうしても自分の掌握下に置きたかったからであろう。
1)放置されてきた総長選挙制度改革の課題。
現行の選挙制度の執行を巡って2010年の選挙前から、学園の正常化を求める人々から繰り返し次の三点の改善が求められてきた。
①選挙人選出にあたって、学園の構成員の圧倒的多数を占める立命館大学の選挙人が過半数にも満たない事②各選挙区から選ばれる選挙人比率が学外理事の比率が異常に高い事③総長候補者の名前が出される前に選挙人選挙が行われること。これらは全学構成員参加の選挙と言う性格を正しく執行することにならない根本的な欠陥であるが、今回も改善されないままに選挙が実施された。次回の総長選挙に向けて、引き続き粘り強く改善を求める運動が必要だろう。

2)なりふり構わない異常な選挙行為
2014年の選挙では対決となった吉田候補、渡辺候補の両陣営から政策や候補者推薦のパンフレットが大量に配布され、構成員の前で政策争点が見える形で展開された。しかし今回は、公開の場ではまともな政策論議がほとんどなされないまま、ツイッターやフェイスブックなどSNSを使って吉田総長にたいしてあることない事の謀略的な宣伝が行われた。「吉田は4年間何もできなかった」「吉田は、今時まだに組合主義だ」などのレッテル貼りの中傷が毎日大量に流された。吉田総長が出発にあたって提案した副総長人事を森島専務(当時)などが学外理事も巻き込んで否決し、長田理事長、森島専務が同意する範囲でしか執行できなかったことは明瞭であった。森島理事長が4月下旬に提案した「学費値上げ」は、特段の財政的必要性は無かったにもかかわらず財界人などにたいして「学費値上げを実行した理事長」とアピールするためだけであった。川本八郎元理事長の「一時金1カ月カット」の提起と同じ性質のものであった。森島理事長によって提案された今回の額値上げは、常任理事会において約3カ月間に渡って衆議を尽くした結果、「学生や父母にたいして説明不能な学費値上げである」と7学部長が反対の意思を表明した。それを受けて吉田総長が「2019年度の全学協議会に向けて再検討する」とされた。これにたいして「何も決められない総長」「来年消費税がアップが予定されているのに、値上げしない判断は間違い」など、学生・父母の実態そして教学抜きの口コミ宣伝が繰り広げられた。
ただ問題は3カ月の及ぶ常任理事会での衆議を尽くした学費論議が、当事者である学生はおろか学部長理事の足元である教授会においてさえもきちんと報告‣論議されなかったことである。このため根拠のない学費値上げを提起した森島理事長と全学の英知を結集し、それを再検討に持ち込んだ吉田総長と言う関係が学生のみならず教職員も含めて共通認識にならなかったことである。
総長選挙実施にあたって学生の選挙人を「遅刻防止」を名目にセミナーハウスに泊め仲谷候補に入れるように誘導した。セミナーハウスは個々の学生が宿泊手続きをしたのではなく、学生課の某職員が一括して行った。費用も学生が出したのではなく学生課のお金を使ったのであろう。違うなら違うと説明する義務がある。
その中心で動いた学生は、ある課の職員を通じて「立命館への就職が約束されている」と「学生仲間に語り」、開票日当日ガッツポーズしていたとの情報が学内に広がっている。あまりにも露骨で、かつ公然化しているので、一旦他大学へ就職させるなどの措置が取られるかもしれない。今後の追跡調査が必要であろう。
3)学外理事を使った異常な行動。
予てから森島理事長は自分たちの力だけでは学内の状況を突破できないと考えた時には学外理事の力を借りて、無理筋な方針を強引に推し進めてきた。
例えば、反対意見が多くあったサッポロビール茨木工場跡地の購入を学外理事の力を借りて多数決で押し切った。慶祥高校校長であった足羽慶保の学歴詐称判明時も「立命館大学卒業であることは校長(理事)の要件ではない」を多数決で決定した。また前回総長選挙直後、吉田総長が推薦した副総長候補2人を理事会において否決した。
今回の総長選挙にあたっても有力な学外理事に依拠して学外理事、学外評議員を基盤とする選挙人の仲谷候補への投票依頼を進めるなど、強引な働きかけを行っていたとの情報が私の耳にまで届いている。このようなやり方は学外理事を利用しているように見えても、学外理事の要求を拒否できない学園運営をもたらすことになる。
(3)団結の回復、正常化が課題
さて今後の事であるが、仲谷新総長(2019年1月1日以降)は、本人も良く知っておられる2005年以来の学園の不団結を回復し正常化を図ることを第一にしなければならないだろう。先に記したように仲谷氏は吉田総長に推挙されて副総長に就任した。就任後は吉田総長を支えてきた。両名の間に特段の不協和音があるとは見えなかった。そして今回の総長選挙においても吉田総長の政策や行動を批判したり、対立候補としてふるまうこともなかった。民間企業の出身者として、そこで蓄積したノウハウと専門のAI等を大学運営に生かしたいとの姿勢を示していただけである。
それ以上でもそれ以下でもない。仲谷新総長は、自分を含めて吉田総長とともに進めてきた「学園の不団結を克服し、学園の正常化を進める」ために引き続き奮闘しなければならないだろう。ところで事実上、仲谷氏を担ぎ出した森島理事長は、学園の運営に何を持ち込もうとしているのだろうか。
私は上記したように出口APU学長の名前がことさら報じられた時、「どなたであろうが、森島理事長に担がれて吉田総長と対立して選挙をすれば学園に新たな混乱がもたらされる危険がある」と記した。仲谷副総長は形式上では吉田総長への対立候補ではなかった。しかし事実上、森島理事長陣営は吉田総長を落とすために仲谷氏を担いで対立選挙的にふるまった。森島理事長が松原副総長でなく仲谷副総長を総長候補として担いだのは、松原副総長が「吉田総長を支えて」を明確にしていたこと、そして「仲谷氏の方が御しやすい」と判断したからであろう。当選した仲谷新総長にたいして森島理事長は「私が貴方を総長にした」と振舞だろうし、仲谷新総長もそのプレッシャーを受けるであろうし、民間企業出身者として森島理事長にたいして「任命権者」的対応を迫られるだろう。それが森島理事長のねらい目であり本性である。
そこで森島理事長が仲谷新総長に押し付けようとしていることであるが、以下のことが考えられる。

① 立命館が戦後作りあげてきた、全構成員自治を表している全学協議会を「時代遅れ」「手間だけがかかる。時間の無駄」としてないがしろにする。
② 教学優先、学内優先の原則を表す学部長理事制度・常任理事会制度を、「法的には理事会が決議機関であると」との主張の下に形骸化を図る。
③ 教職員組合や学友会、院生協議会などとの交渉に「制限」を加えたり、総長を前面に立て、理事長は責任を取らない。学費値上げの提案者である森島理事長は、2018年の全学協議会においても自ら学生と向き合って説明するのではなく、吉田総長を前面に立てて対応させ、自分はニヤニヤと笑って見ていた態度はその一端である。
④ マスコミには「学費に頼らない私学を」と大見えを切っておきながら、学内では「高い学費を取れることはブランド力である」「教学充実には学費値上げが必要である」と学費値上を進める。
⑤ 自らに責任がある「OICの毎年30億円の赤字は放置できない」「新しい学部を設置し10000人規模のキャンパスにしなければならない」との言辞の下、OICに5番目の学部を設置しようとする。18歳人口が急減期に入ろうとしている今、学生数のさらなる拡大は立命館の質的発展に大きな障壁となるだろう。またいずれも小規模学部とせざるを得ず、必ずしも財政改善にはつながらない危険がある。
⑥ 今回の総長選挙で、盟友建山氏を切り捨て、森島理事長の意向に従い、たくみに仲谷氏推挙を図り、彼の当選のために手段を選ばない行動した伊坂スホーツ健康学部長・総長推薦委員会委員長、森島理事長の軍門に下り伊坂氏と共に学生選挙人を巻き込んだ浅野教学部事務部長、学外理事取込役、そして広報において吉田総長を消し、貶めて「影の理事長」ないしは「御神酒徳利の理事長」と揶揄されている中上総務部次長など森島理事長の取り巻きたちに新たな役職を与えようとするだろう。

以上の事は私が森島理事長のこの間の言動を分析することによって推察していることである。森島理事長が「私は、そのような事を考えてはいないし、行う気もない」と言うなら、それはそれで良い事である。しかし、こうしたことを持ち出せば立命館の学内は再び、混乱するし分裂を深めるだろう。そして実効行すれば、戦後営々と作り上げてきた「立命館らしさ」は消え失せ、唯の経営主義の大学、学外理事を含め理事会の一部グループによる専横がまかり通る日大のような大学となるだろう。
私は総長理事長室室長として長田豊臣氏の総長時代(2期)、理事長時代の前半の少しの期間を支えた。「下品な言動」で知られた長田氏ではあるが、私によく言っていたことがある。「立命館は今、重要な分岐点にある、隣の同志社ととともに慶応・早稲田の後を追いかけ、追いつくのか、日大、東海大、近大のような『拡大と金儲け主義の大学』と揶揄されるのか、私は前者の道を歩みたい」と述べていた。まさに今、そのことが明瞭に浮かびあがっている。森島理事長には「例え1万円でも学費を値上げしたい」「新しい学部を作り立命館を大きくしたい」という考えしかない、先日の経済学部創立70周年の集いでの挨拶のように彼の口からは中身のある教学改革の話を聞いたことはないし、文書で表したものも見たことがない。新学部設置なども教学上の事ではなく、それを巡って教員人事にたいしても支配権をのばしたいだけの事である。
さて仲谷新総長が最初に直面する大きな問題が二つある。
一つは副総長をはじめとした人事である。
吉田総長は前回選挙終了時、選挙によって生じた学内の不団結を修復するために、対立候補となった渡辺副総長と、それを推薦した是永副総長を再任した。その上でともに学園正常化のために協力してきた坂根元理工学部長と佐藤元産業社会学部長を推薦した。ところが長田理事長・森島専務(いずれも当時)は、理事会において渡辺副総長と是永副総長は承認しながら、坂根、佐藤の両氏は否決したのである。総長が推薦した副総長人事を否決したのは立命館の歴史上初めてことであり学内に大きな亀裂を生じさせた。仲谷新総長はどうするのであろうか、松原・市川副総長の留任を図るのであるか、それとも森島理事長の意向を受けて両名を解任するのであろうか。後者であれば政策の一致の下での副総長から総長への移行でなかったのである。
森島理事長は必ずしも、理事長の意向を全て引き受ける訳でない吉田総長を落選させ、自分の意を解すると思われる仲谷氏を総長に担ぎあげたのである。これは立命館学園にとって不幸な事である。学園全体の教学最高責任者である総長が経営から自立した仕組みにするために、全学構成員参加による選挙によって選ばれるようにしたのである。にもかかわらずどこにも選出基盤の無い理事長、しかも教育にも研究にも携わったことなく、見識あるまともな本の一冊も書いたことのない人物の意のままに動く総長になれば立命館の将来は厳しいものになると思われる。選ばれた経緯がどうであろうと仲谷新総長の奮起が望まれる。
二つ目は学費値上げをどうするかである
今では他大学と比較して相対的に高学費になりつつある立命館において学費値上げをすれば、今でも高い情報理工学部や薬学部は競争的環境で一層厳しい状況に追い込まれるだろう。情報理工学部長であった仲谷総長が、全学合意を尊重せず森島理事長のそのような動きに追随し応じれば学園・学部内に不団結が生ずる危険がある。
仲谷新総長が森島理事長の野望を見抜き、教学の最高責任者としての立場を堅持し、全学の教職員そして学生に依拠して、こうしたことを許さないように奮闘することが望まれている。学部長理事ならびに各学部教授会、そして教職員・学生の自主的組織である教職員組合や学友会、院生協議会等は自らの要求実現のために活動するとともに、学園の在り方を巡って、上記のような学園の正常化に逆行するような森島理事長などの動きを正確に掴み、闘う必要があるだろう。

追記、NO79において、私と荒木穂積人間科学研究科教授が河野外務大臣から外務大臣表彰を受けたにもかかわらず、森島理事長らはあたかも荒木氏だけが受けたかような広報を行っており (UNITAS HOT NEWS vol.802立命館広報)私はその度量の小ささを指摘した。その後、私はベトナムの枯葉剤被害障碍者のために功労があったとして、日本人で初めて国家表彰を受けることになりベトナムからの招待で12月3日、枯葉剤被害者協会全国総会で表彰されることになった。これは日本人として立命館として名誉なことであると思うが、森島理事長らは再び抹殺するのであろうか。自分を批判する者は許さないという態度は、ただでさえ人気が無いのに、さらに面従腹背者を増やし、遠からず社会的に破たんするだろう。

鈴木元。立命館総長理事長室室長、大阪初芝学園副理事長、中国(上海)同済大学アジア太平洋研究センター顧問教授、JICA中国人材アドバイザリー、私立大学連盟アドミニストレ―タ研修アドバイザリーなどを歴任。
 現在、日本ペンクラブ会員、日本ジャーナリスト会議会員、かもがわ出版取締役、国際環境整備機構理事長、京都高齢者大学校幹事会副代表。如月社(映画館京都シネマ運営会社)代表取締役代理。
 『像とともに 未来を守れ』(かもがわ出版)『立命館の再生を願って 正・続』(風涛社)『大学の国際協力』(文理閣)『もう一つの大学紛争』(かもがわ出版)など著書多数。今年11月、新たに『異文化 理解・協力の旅』(文理閣)を出版。